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【2024年最新版】Salesforceの月額料金はどのくらい?プランごとの費用を解説!

2020.11.27

2023.12.28

営業DXツール

Salsforceに興味はあるけど、費用体系がよくわからないという方は多いことでしょう。この記事では、プランごとにSalsforceの月額料金について詳しく解説しています。自社に適したプランがどれか理解できますので、ぜひ最後までご覧ください。

誰でも知っている高機能CRMといえばSalesforce

Salesforceはアメリカの企業で、クラウドベースの顧客管理システム(CRM)や営業支援ツール(SFA)などを提供しています。世界中で15万社以上がSalesforceの製品を利用しており、世界最大のシェアを持っています。クラウドサービスの初期段階から存在しているSalesforceは、業界をリードし続けています。

同社の主力製品は「Sales Cloud」で、CRMとSFAの機能が統合されています。顧客や取引先担当者、商談、商品、受注、見込み客の管理が可能で、コミュニケーション、レポート作成、分析ツールも含まれています。このシステムを使えば、営業活動のデータを簡単に収集・分析し、経営判断を容易にできます。

また、マーケティング向けの「Marketing Cloud」や「Pardot」、カスタマーサポート用の「Service Cloud」など、多様な製品を揃えています。Salesforce製品は高いカスタマイズ性を備えており、ノーコードやローコードで独自の機能や管理項目を設定できるため、単なるツールではなく営業活動のためのプラットフォームとして考えるのが適切です。

日本でも多くの企業が導入しているSalesforceですが、料金面が気になる点です。サブスクリプションモデルを採用しており、初期費用は不要ですが、多くの企業が自社の業務に合わせて製品をカスタマイズします。カスタマイズを社内で行えば外部費用は発生しませんが、外部のシステムインテグレーターに依頼すると別途費用がかかります。ただし、構築費用は提供会社によって異なるため、詳細はここでは触れません。

Salesforceの料金改定について

Salesforceは、2023年8月に料金改正が行われました。Salesforceの料金改正が行われたのは7年ぶりで、研究開発費200億ドルを投資した生成AIを含む新機能の開発に取り組んでいたのです。

今回の料金改正で、Salesforceが扱う次のサービスが平均9%値上げされました。

  • Sales Cloud
  • Service Cloud
  • Marketing Cloud
  • 業種向けクラウド製品
  • Tableau

Salesforceの値上げは、全世界で適用されます。プランごとの値上げ金額は、次のとおりです。

プラン価格改正後の利用料金値上げ額
Professional Edition80ドル(約11,962円)5ドル(747円)
Enterprise Edition165ドル(約24,673円)15ドル(2,243円)
Unlimited Edition330ドル(約49,346円)30ドル(4,486円)

※ドル単価 2024年現在 1ドル=149.54円計算

Salesforceを導入する際には、古い利用料金を参考にしていると予算が合わない可能性があるため、料金改正後の利用料金をチェックしておきましょう。

Salesforce製品と価格体系

Salesforceでは営業支援・カスタマーサービス・マーケティング・Eコマースなど、分野ごとに対応した製品が提供されています。

それぞれの製品にはエディションがあり、使用できる機能やユーザー数に応じて機能と金額が異なります。

さらに2023年8月の価格改正によって、新料金へと金額が変更になったため以前の利用料金と比較して「どの程度価格が上がったのか」把握しておくことが重要です。

Salesforce製品の機能と価格体系を、新旧の利用料金を比較して紹介しますので、導入の際の参考として確認しておきましょう。

Sales Cloudのエディションとライセンス費用

Sales Cloudは、顧客管理(CRM)と営業支援(SFA)の機能が合わさった製品です。顧客は取引先企業の情報と取引先の担当者(コンタクト)・見込み客(リード)を管理できます。

SFA機能としては、活動履歴・商談管理・商品管理・受注管理など、営業活動を支援する機能の他に見積作成や契約ワークフロー・ドキュメント管理などの高性能な機能が満載です。

Sales Cloudのエディションは4つのランクに分類されており、それぞれライセンス費用が異なります。

価格改正前の旧ライセンス費用と改正後の利用料金との比較は、次のとおりです。

エディションEssentialsProfessionalEnterpriseUnlimited
旧ライセンス費用3,000円9,000円18,000円36,000円
新ライセンス費用3,000円9,600円19,800円39,600円

※すべて税抜き料金です。

Essentialsのライセンス料金は3,000円と、価格改正後も変動していませんが、その他のエディションではライセンス費用が上がっています。

Sales Cloudを利用する際には、各エディションの改正後のライセンス費用を確認して、導入するエディションを検討しましょう。

Service Cloudのエディションとライセンス費用

Service Cloudは、顧客対応に関する機能が備わっており、顧客からの問い合わせをサポート・管理できる製品です。

顧客のカスタマーサポート機能としては、メールやモバイルメッセージ・Webチャット・SNSなどの窓口に寄せられた問い合わせを一括管理できます。また、カスタマーサポートを効率化するために、ケースの自動振り分け・自動応答・CTI(電話システム)との統合・ナレッジベースの作成機能が備わっています。

Service Cloudのエディションは「Essentials」「Professional」「Enterprise」「Unlimited」の4種類があり、価格改正前の旧ライセンス費用と改正後の利用料金との比較は、次のとおりです。

エディションEssentialsProfessionalEnterpriseUnlimited
旧ライセンス費用3,000円9,000円18,000円36,000円
新ライセンス費用3,000円9,600円19,800円39,600円

※すべて税抜き料金です。

まずは無料トライアルからお気軽に試せるため、トライアル後に活用するエディションを選択しましょう。

Marketing Cloudのエディションとライセンス費用

Marketing Cloudは、B to C向けマーケティングツールです。Marketing Cloudは、B to Bでも活用することもできる製品ですが、E-コマースとの連携や顧客の活動に応じたコンテンツを表示・モバイルやソーシャル対応機能が備わっているため、決済権が個人に帰属するような商材に向いています。

Marketing Cloudのエディションは「Pro」「Corporate」「Enterprise」3種類があり、実施したいマーケティング施策に応じて導入すべきエディションが異なります

他にもMarketing Cloudのエディションは、次のような種類があります。

種類内容参考価格
Data Cloud For Marketingデータをリアルタイムに総合し、あらゆる顧客の統合プロファイルができる機能年間12,960,000円(税抜)
Loyalty Management顧客ロイヤルティプログラムの作成・導入・トラッキングをサポートする機能月額3,600,000〜 5,400,000円(税抜)
Marketing Cloud Account Engagement (旧Pardot)機能のマーケティング支援ができる機能月額150,000〜1,800,000円(税抜)
Marketing Cloud Advertising データ主導の広告で顧客との関係を構築する機能個別見積もり
Marketing Cloud Intelligenceマーケティングキャンペーン全体を測定・分析・把握する機能個別見積もり
Marketing Cloud Personalization顧客のリードごとに寄り添った的確な対応ができる機能個別見積もり

利用料金はそれぞれ活用するエディション・機能によって異なるため、個別見積もりが必要です。

Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)のエディションとライセンス費用

Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)は、Sales Cloudの取引先・コンタクト・リードを管理できるB to C向けのマーケティングツールです。

以前まではPardotの名称で提供されていましたが、現在は価格改正とともにMarketing Cloud Account Engagementへと改名されました。

Marketing Cloud Account Engagementは、顧客のアクティビティのスコアリングやシナリオに沿ったマーケティング施策の自動化など、マーケティング活動に必要な機能が満載です。さらにSalesCloudと同期しているため、取引先・コンタクト・リード・商談などの項目から情報を紐づけて、マーケティングからインサイドセールス部門でシームレスに利用できます。

Marketing Cloud Account Engagementのエディションは「Growth」「Plus」「Advanced」「Premium」の4種類があり、使える機能や管理するプロスペクトの数によって利用料金が異なります。各エディションごとのライセンス費用は、次のとおりです。

エディションGrowthPlusAdvancedPremium
旧ライセンス費用150,000円300,000円480,000円1,800,000円
新ライセンス費用150,000円330,000円528,000円1,800,000円

なお、各エディションのライセンス費用は月額料金で、すべて税抜き表示です。価格改正後もGrowthとPremiumエディションはライセンス費用が変わっていません。

各エディションで利用できる機能と利用料金を確認して、導入するべきエディションを選定しましょう。

Salesforceの機能拡張とプロダクト/エディション

Salesforceには、機能拡張のためのプラグインが存在します。プラグインは、Salesforceのパートナー企業によって開発されており、Salesforceのオンラインストア「AppExchange」を通じて入手できます。

利用者はこのストアから直接、日常使用しているSalesforce製品にプラグインのインストールが可能です。

AppExchangeとは

AppeExchangeは、Salesforceの機能をさらに高めるための製品やサービスのマーケットプレイスです。このプラットフォームに製品を掲載する権利は、Salesforceによって認定されたパートナー企業に限られています。

AppeExchangeにはさまざまな種類のプラグインが揃っており、中には無料で使用できるものも含まれています。

プラグインを使う場合の注意点

AppExchangeアプリはSalesforce製品に簡単にインストールできます。しかし、選んだアプリが現在契約中のSalesforceエディションで利用可能かどうかを確認しなければなりません。

また、AppExchangeアプリはSalesforce自体とは異なる企業が提供しており、料金支払いはそれぞれの企業の課金方式に基づくことになります。

さらに、Salesforce製品は年に3回アップデートされ、機能の追加や削除がおこなわれます。選択したAppExchangeアプリがこれらの更新に対応しているか、事前の確認が重要です。

これからCRMを導入する場合に気をつけたいこと

Salesforceのライセンス料金やプラグインに関する説明をおこないましたが、CRMの導入とその組織内での定着には注意すべき点があります。

高額なCRMシステムを導入しても、実際の現場でスタッフが使わないケースが頻繁にあり、導入後、数年での解約に至る場合が少なくありません。主な原因は、準備不足や現場スタッフの理解不足です。導入前に気をつけるべき重要な点について触れていきます。

CRM導入前の準備

すべての企業には、CRMの有無にかかわらず顧客台帳が存在します。顧客台帳はExcel形式であったり、企業が自ら開発した基幹システムの一部であったりします。

CRMは顧客台帳の移行先となる可能性がありますが、現在の台帳をCRMのデータベースに「そのまま」転送するのはリスクが伴います。既存の顧客台帳の情報とCRMのデータベース仕様が一致しない場合があるためです。

また、データの重複や入力の不一致が発生すると、デジタルマーケティング活動で誤ったメールを顧客に送信するなどのトラブルを引き起こす可能性があります。

CRMを新たに導入する場合、現在顧客台帳を使用している部門とのコミュニケーションを取りましょう。CRMやSFAをどのように利用し、どのような成果を目指すかを計画する必要があります。適切なプロセスに沿って業務の見直しをおこなうのが重要です。

見直しを進めると、不要な業務やデータが明らかになる場合があります。不要なものをCRMに移行せずに整理すれば、移行後の経営判断に役立つ、より清潔で有用な情報を得られます。

最小規模でスモールスタートという手段

企業にとって、最初から全組織で使用する顧客台帳や基幹システムを完全に置き換えるのは大きな負担となります。そのため、初めに特定の部門や限定的な業務に絞り、小規模から始めるのも効果的な方法の一つです。

スモールスタート向けリーズナブルなおすすめCRM

スモールスタートに適したCRMにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここではリーズナブルなおすすめのCRMについて紹介していきます。

無料で利用できるHubSpot

Salesforce製品は全て有料ですが、無料で永続的に使用可能なCRMサービスも存在します。その一例がアメリカのHubSpot社が提供するHubSpotというクラウドサービスです。

HubSpotは顧客管理、営業支援、マーケティング、カスタマーサポートツールが一体となった製品で、営業部門、マーケティング部門、サポート部門を一つのツールでカバー可能です。

基本機能にはユーザー数や顧客数、利用期間の制限がなく、無料で利用できます。さらに高度な自動化機能や複数の事業部での営業管理が必要な場合は、有料版も提供されていますが、基本機能だけでも小規模なスタートアップには十分です。

SalesforceとHubSpotの料金比較

HubSpotとSalesforceの料金体系について比較してみます。

(「SalesforceとHubSpotの料金を比較してみた」の完成後に改めて執筆)

詳しくは下記をご覧ください。

【解説動画あり】HubSpotの料金はいくら?価格や費用をプランごとに解説

内部リンク:SalesforceとHubSpotの料金を比較してみた(11月に作成予定の記事で完成後にリンクさせる)

目的や規模、予算にあったCRMを選んで営業成果につなげよう

本文ではSalesforceの製品群とその料金体系について詳しく解説しました。

HubSpotをはじめとする多様なCRMソリューションが存在し、それぞれ独自の特徴やメリットを持っています。CRMを導入する際には、自社で実現したい施策を明確にし、予算に合った適切な製品選びが重要です。

詳しい内容を知りたい方はぜひ、「BtoBマーケ相談会」にアクセスしてください。

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松永創 FLUED CEO / 代表取締役 BtoBマーケティングスペシャリスト

国内システムメーカーの営業としてキャリアをスタート。その後 テレマーケティング企業で事業/拠点の立ち上げ・営業企画に従事。自身もインサイドセールス部門での業務経験を積む。

その後B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。BtoBマーケティング/営業DX/インサイドセールスで携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。

B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。