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SalesforceからHubSpotに移行するには?流れや注意点も解説!

2023.05.16

2023.06.08

HubSpot

今回の記事では、SalesforceからHubSpotへの移行について、手順やスケジュールなど詳しく解説します。

HubSpotへの移行する際の注意点についても詳しく解説しますので、最後まで読んでスムーズに移行作業ができるようになりましょう。

SalesforceからHubSpotに移行する方法

SalesforceからHubSpotへ移行する際には、主に次の流れが必要です。

  • HubSpotを契約する
  • SalesforceのデータをHubSpotへ移行させる
  • Salesforceを解約する
  • HubSpotの運用を始める

HubSpotのアプリを利用してSalesforceと連携させれば、簡単にデータを同期させられます。
データを同期させた後にHubSpotのみを利用する場合は、データ同期後にSalesforceを解約すれば移行完了です。

しかし、今回は手作業でSalesforceからHubSpotへデータを移行する方法について解説します。
SalesforceからHubSpotへの移行を検討している方は、手順を確認しておいてください。

SalesforceデータをCSVにエクスポートする

手作業でSalesforceからHubSpotへ移行させるためには、まずSalesforce内のデータを吐き出さなければなりません。

Salesforce内のデータを吐き出すために、CSVにエクスポートしましょう。

CSVへ抽出するデータはSalesforce内で対象となるカラム(項目 Salesforce用語ではフィールド)を選択できるため、移行に必要なデータを選定(要件定義)しておきましょう。

HubSpot移行後も必要なデータのみ厳選できたら、CSVにエクスポートして移行準備が完了です。

CSVからHubSpotにインポートする

SalesforceからCSVにエクスポートしたデータを、HubSpotへインポートします。

HubSpotを無料プランで利用している場合は20MB未満、Starter・Professional・Enterpriseなど有料プランを利用している場合は最大512MBまでインポート可能です。

CSVデータが膨大になる場合は、エクスポート範囲を工夫してインポート上限量以下になるよう調整してください。

また、HubSpotにインポートできるファイル形式はCSV・.xlsx・.xlsのみです。場合によってCSVファイルの内容をHubSpotへインポートできるファイル形式に変換する必要があります。

CSVファイルをHubSpotにインポートすれば、Salesforceからのデータ移行は完了しますが、データ容量によって簡単に移行できないケースがあるので注意しましょう。

自社だけではCRM移行がスムーズにできない場合は、外部の専門企業への相談も検討してください。

SalesforceからHubSpotへ移行が必要な項目

SalesforceからHubSpotへ移行する際には、いくつか必要な項目があります。移行の際に必要となる項目は次の3つです。

  • 会社データ
  • コンタクトデータ
  • 商談に関するデータ

各項目の特徴と必要性について解説しますので、HubSpot導入のために確認しておいてください。

まずは各項目の関係を理解しよう

「移行に必要な項目」と聞いて「なぜ必須項目が存在するのか?」と疑問に思った方もいるでしょう。

SalesforceからHubSpotへ移行する際に必要項目がある理由は、HubSpotのデータ構造が関係しています。
なぜなら、HubSpotのデータ構造は、下記のように3つの項目で成り立っているからです。

会社データ・コンタクトデータ・商談に関するデータの3要素でHubSpotのデータが構成されているため、Salesforceから移行する際にも3つの項目が必要です。

会社データ

SalesforceからHubSpotへ移行する際には、会社データが必要です。
会社データとは、取引先の企業名・商談の担当者・電話番号・住所・企業の業種など、企業に関わるデータを指します。

また、Salesforce・HubSpotともに、会社データはドメインベースで構築されるものです。

Salesforceでは「取引先」と呼び、HubSpotでは「会社」と呼ぶため、違いを理解しておきましょう。

コンタクトデータ

SalesforceからHubSpotへ移行する際は、コンタクトデータが必要です。

コンタクトデータとは、取引相手の氏名・メールアドレス・電話番号・コンタクトを取った担当者など、取引時のコンタクトに関するデータを指します。

なお、会社データがドメインベースであるのに対して、コンタクトデータはメールアドレスベースです。

Salesforceでは「リード」または「取引先責任者」と呼び、HubSpotでは「コンタクト」と呼びます。

商談に関するデータ

商談に関するデータも、SalesforceからHubSpotへ移行する際に必要なデータです。

商談に関するデータとは、取引相手の企業名・進捗状況・取引開始日・契約締結日・取引担当者・売上額・粗利率など、商談に関わるデータを指します。

Salesforceでは「商談」と呼び、HubSpotでは「取引」と呼ぶため違いを理解してデータを移行してください。

Salesforceでカスタムオブジェクトを使っている場合は移行が困難

Salesforceではカスタムオブジェクトという任意のデータベース(標準オブジェクトに存在しないオブジェクト) が簡単に作れるため、その機能を利用している方も多いでしょう。

Salesforceでカスタムオブジェクトを使っている場合は、HubSpotへの移行が困難になるため要注意です。

HubSpotでもカスタムオブジェクトと呼ばれる、任意のデータベースを作成する機能は備わっています。

カスタムオブジェクトを利用すればSalesforceで使っていたほぼすべてのデータをHubSpot
HubSpotでカスタムオブジェクトを利用する際は、いずれかのHubがEnterprise以上でなければなりません。

Salesforceでカスタムオブジェクトを使っている場合は、HubSpotをEnterprise以上で利用して移行しましょう。

なお、料金について知りたい方は「【解説動画あり】HubSpotの料金はいくら?価格や費用をプランごとに解説」で詳しく解説しているため、ご参考にしてみてください。

SalesforceからHubSpotへの移行する際の注意点3選

SalesforceからHubSpotへ移行する際には、次の3つのポイントに注意しておきましょう。

  • 移行にかかるデータ量
  • 移行にかかる時間と手間
  • 移行プロセスのノウハウ

それぞれのポイントを理解しておかなければ、SalesforceからHubSpotへの移行で失敗するかもしれません。
HubSpot導入を検討している方は、移行に関する3つの注意点を詳しく解説しますので、確認しておきましょう。

移行できるデータが限られている

SalesforceからHubSpotへ移行できるデータが限られています。

SalesforceからCSVにエクスポートして、HubSpotへインポートできるデータ量は最大512MBまでです。
HubSpotを無料プランで利用する場合は最大20MB未満と、移行できるデータ量が限られているため注意しましょう。

また、Salesforceでカスタムオブジェクトを使っている場合は、HubSpotでEnterprise以上のプランを契約してカスタムオブジェクトを利用しなければ、すべてのデータを移行できません。

インポートする際のファイル形式は.csv・.xlsx・.xlsファイルのみとなっているため、移行する際にはファイル形式を確認しておいてください。

手間と時間がかかる

SalesforceからHubSpotへ移行する際には、手間と時間がかかります。

移行スケジュールの目安として約1〜2ヶ月の期間がかかるため、事前にスケジュール調整をしておきましょう。
また、CSVでデータ移行する際には手間がかかるため、移行に関わる担当者を決めておきましょう。

CRMツールの移行には手間と時間がかかるため、データ移行を自動化するツールを利用してみてください。
FLUEDでは、通常だと時間と手間がかかるデータ移行を自動化するツールを提供しています。

興味がある方は、FLUEDへお問い合わせください。

弊社株式会社FLUEDではBtoBのマーケティングにお悩みの方へ、無料のオンライン相談会を実施しております。
数多くの企業様をご支援してきた経験からBtoBマーケティングに関する質問、疑問にお答えいたします。
ぜひこちらからお気軽にご予約ください。

SalesforceからHubSpotへ移行する際の5つの流れ

SalesforceからHubSpotへ移行する際には、大きく分けて次の5つの流れで実行します。

  1. プロセスを策定する
  2. データを移行する
  3. HubSpotを試用する
  4. 改善・見直しをする
  5. CRMを最適化して目標を達成する

上記の流れを理解しておけば、SalesforceからHubSpotへの移行をスムーズにおこなえます。システム移行をスムーズにおこなうために、移行する際の5つの流れを把握しておきましょう

1.プロセスを策定する

まずはSalesforceからHubSpotへ移行するための、プロセスを策定しましょう。

短期目標と長期目標を設定して、目標達成のためにどのような課題があるのか調査してください。

現状利用しているSalesforceで生じた課題、今後HubSpotを利用する際に生じるであろう課題を書き出し、スムーズにシステム運用ができるようデータ移行のプロセスを策定します。

また、Salesforceからどの程度のデータ量を移行するのか、データ移行にかかる時間や工数を調査しておけば、スムーズにHubSpotへ移行が可能です。

移行プロセスを策定する際には、移行方法や移行に必要な人員や時間、生じる影響を考えておきましょう。
事前にリハーサルやテストをしておけば、データ移行で失敗しにくいです。

2.データを移行する

プロセスを策定できれば、SalesforceからHubSpotへの移行を実行します。

データを移行するために、先程紹介したCSVを活用した手作業での移行方法を実行してください。
HubSpotアプリを使用してデータを連携・同期させる方法もあるため、自社にとってどの方法でデータを移行すべきかプロセス策定段階で協議しておきましょう。

移行するデータを厳選し、Salesforce内の必要データをHubSpotへ移行し終われば、移行完了です。

Salesforceを解約する前に、HubSpotへの移行が完了しているか確認しておきましょう。

3.HubSpotを試用する

HubSpotへの移行が完了したら、実際に使ってみて試用しましょう。

「使ってみて不便はないか?」「何か疑問や課題はないか?」は、実際に使ってみないとわかりません。
HubSpotには14日間の無料トライアル期間が設けられており、導入初期段階の設定や運用方法をレクチャーしてくれる導入支援サービスを提供しています。

無料トライアル期間と導入支援サービスを活用して、HubSpotを試用してみてください。

HubSpotの専任の担当者と協力しながら、試用して運用方法に慣れていきましょう。

4.改善・見直しをする

HubSpotを試用していて、生じた課題を改善・見直ししてください

ただSalesforceからHubSpotへデータを移行して、運用していくだけでは不十分です。
HubSpotを設定・運用していく中で、使いにくかった点や改善すべきポイントが見つかっていくでしょう。

プロセス策定段階で定めた目標を達成するために、より使いやすいCMRツールへと改良していきましょう。

導入支援サービスを利用すると、初期設定や基本的な操作方法の他にも、マーケティング手法・応接間の運営方法をレクチャーしてくれます。

より精度の高いカスタマーサポートを実現するため、運用方法の改善と見直しを繰り返しましょう。

5.CRMを最適化して目標を達成する

自社にあった運用方法・設定が定まれば、CRMを最適化して目標を達成できます。

担当者から社内全体へHubSpotの運用方法を共有し、教育してください。

社内でHubSpotの運用方法が周知されて、問題なく使えるようになればSalesforceを解約しても問題ありません。
データ移行が完了して、HubSpotの運用方法を習熟した段階で移行が完了となります。

SalesforceからHubSpotへの移行を成功させるため、CRMを最適化して目標を達成しましょう。

SalesforceからHubSpotへの移行は営業DX.jpへお任せください!

SalesforceからHubSpotへの移行は、時間と手間・移行プロセスのノウハウが必要です。
移行に必要な項目を理解して、CRMでデータ移行ができるよう備えてください。

また、SalesforceからHubSpotへの移行は、改善や運用までも見越した移行プロセスを設定しておこないましょう。

「自社だけでは移行が不安」「新しいCRMツールへの切り替えが心配」な企業は、自社だけでなく外部の専門機関に依頼してCRM移行を成功させてください。

営業DX.jpでは、CRMツールの移行方法や運用方法をカバーし、SalesforceからHubSpotへの移行を成功する手助けが可能です。

下記のお問い合わせフォームから簡単に相談できますので、SalesforceからHubSpotへの移行を検討している方は、ぜひ営業DX.jpへお問い合わせください。

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松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。