HubSpotの計算プロパティーとは?粗利を例に活用方法を紹介!

2022.07.20

2022.07.22

営業DXツール

HubSpotを利用しているものの、計算プロパティーの使い方が分からずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

HubSpotの計算プロパティーは、営業分析を行うのに最適なツールです。計算プロパティーを活用すると、レポートの作成が容易にできるなど、多くの恩恵を得られます

そこで今回は、HubSpotの計算プロパティーを作成する方法や、具体的な活用例を紹介します。画像を交えて詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

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HubSpotのプロパティーとは?

プロパティーとは、オブジェクトに関する情報を保存するフィールドのことです。コンタクト・会社・取引・チケットのそれぞれにプロパティーがあります。

例えば、取引であれば、以下の項目があります。

  • 取引名
  • 取引ステージ
  • クローズ日
  • 取引担当者
  • 金額
  • 関連付けられたコンタクト
  • 関連付けられた会社

さらに、HubSpotでは規定のプロパティーとは別に、独自にプロパティーを追加することも可能です。これを「カスタムプロパティー」といいます。

カスタムプロパティーを作成する際は、プロパティーで収集および保存する情報のタイプに応じて、フィールドタイプを選ぶ必要があります。

セットできる主なフィールドタイプは、下記のとおりです。

  • テキスト入力
    • 単行テキスト
    • 複数行テキスト
  • 選択オプション
    • 1つのチェックボックス
    • 複数のチェックボックス
    • ドロップダウン選択
    • ラジオボタン
    • 日付入力
    • 数値
    • 計算
    • スコア
  • その他
    • ファイル
    • HubSpotユーザー

このようにHubSpotでは、さまざまなフィールドタイプをセットできます。

なお、選択したフィールドタイプによっては、プロパティー作成後でも、オプションなどの編集が可能です

HubSpotの計算プロパティーとは

計算プロパティーは、カスタムプロパティーに分類されるものです。

計算プロパティーを使うことで、HubSpot内に存在するプロパティー値同士の演算ができます。具体的には、以下の計算が可能です。

  • 最小値
  • 最大値
  • 件数
  • 合計
  • 平均

計算プロパティーを作成する方法は、「HubSpotの計算プロパティーを用いて粗利・粗利率を自動算出するには」の章で解説しているので、そちらを参考にしてください。

HubSpotの計算プロパティーの利用例:”粗利”を算出してみよう

粗利(あらり)とは、売上から原価を引いたものです。会計用語として、「売上総利益」とも呼ばれます。

例えば、製造に100円掛かったジュースを150円で販売したら、粗利は50円(150−100)です。

粗利率は、売上高における粗利(売上総利益)の割合を示すものです。下記の計算式で算出されます。

粗利率(%)=粗利 / 売上 × 100

先ほどのジュースの販売例の場合、粗利率は33.3%(50 / 150)になります。

粗利・粗利率は、原価が妥当であるかを判断する際に有効です。仮に、粗利率が競合企業よりも低いのであれば、調達先や原料の見直しを検討すべきだと判断できます。

HubSpotの計算プロパティーを用いて粗利・粗利率を自動算出するには

ここからは、HubSpotの計算プロパティーの活用例の一つとして、粗利・粗利率を自動算出する方法を解説します。手順は大きく、下記の2ステップです。

  1. 粗利・粗利率を求めるのに必要な数字を準備する
  2. 粗利・粗利率を求めるプロパティーを作成する

各手順について、順に詳しく説明します。

1.粗利・粗利率を求めるのに必要な数字を準備する

まずは、粗利・粗利率を求めるために必要な数字を準備します。必要な数字は、売上と原価の2つです。

売上に関しては、既存のプロパティーである「金額」を用いましょう。

原価に関しては、既存のプロパティーがないため、新たにプロパティーを作成します。プロパティーの作成は、すべてのHubSpot製品・プランが対象です。

プロパティーを作成する際の手順は、下記のとおりです。

1.HubSpotにログインし、画面右上の設定アイコンをクリックします。

2.画面左側のサイドバーメニューをスクロールし、【プロパティー】をクリックします。

3.【オブジェクトを選択】ドロップダウンメニューをクリックし、対象のプロパティーを選択します。

4.【プロパティーを作成】をクリックします。

5.以下の基本情報を入力し、【次へ】をクリックします。

オブジェクトタイププロパティを格納したいオブジェクトを選択します。ただし、一度保存したオブジェクトタイプは編集できないので、注意が必要です。
グループプロパティーが属するプロパティーグループを選びます。
ラベルプロパティーの名前(原価)を入力します。
内部名</>のアイコンをクリックすると、内部名を入力できます。ただし、一度作成したプロパティーの内部名は編集できないので、注意が必要です。
説明任意でプロパティーの説明文を入力します。
  1. フィールドタイプの設定を行い、【作成】をクリックします。
  • フィールドタイプ:数値
  • 形式:通貨

2.粗利・粗利率を求めるプロパティーを作成する

原価のプロパティー作成が完了したら、以下2つの計算プロパティーを作成します。

  1. 粗利プロパティー
  2. 粗利率プロパティー

ただし、計算プロパティーを作成できるのは、以下のHubSpot製品・プランに限ります

  • Marketing Hub Professionalプラン・Enterpriseプラン
  • Sales Hub Professionalプラン・Enterpriseプラン
  • Service Hub Professionalプラン・Enterpriseプラン
  • Operations Hub Professionalプラン
  • CMS Hub Professionalプラン・Enterpriseプラン

計算プロパティー(粗利・粗利率)を作成する手順は、下記のとおりです。

1.HubSpotにログインし、画面右上の設定アイコンをクリックします。

2.画面左側のサイドバーメニューをスクロールし、【プロパティー】をクリックします。

3.【オブジェクトを選択:】より対象のオブジェクトタイプを選択し、【プロパティーを作成】をクリックします。

4.以下の基本情報を入力し、【次へ】をクリックします。

  • オブジェクトタイプ
  • グループ
  • ラベル(粗利・粗利率)
  • 説明(任意)

5.【フィールドタイプ】より【値】>【計算】を選択します。

6.【計算を作成】をクリックします。

7.【計算プロパティータイプ】より、【カスタム式】を選択します。

8.粗利・粗利率を求めるための計算式を入力し、【作成】をクリックします。

  • 粗利:売上-原価
  • 粗利率:粗利 / 売上 x 100

ちなみに、HubSpotの計算プロパティーでは、【カスタム式】以外にも、以下のプロパティーを選択できます。

計算プロパティータイプ概要
カスタム式複数の数値プロパティー値を組み合わせたり、整数定数を加算したりすることで、プロパティーの値を計算
最小選択された関連レコードタイプ内で、最も小さい数値プロパティーの値を表示
最大選択された関連レコードタイプ内で、最も大きい数値プロパティーの値を表示
カウント選択されたレコードタイプ内で、数値プロパティーに値があるレコードの合計数を計算
合計選択されたレコードタイプ内で、数値プロパティーの値を合計
平均選択されたレコードタイプ内で、数値プロパティーのすべての値で平均値を計算
次の間の時間【開始日】から【終了日】までの時間の長さを計算

【応用編】HubSpotで粗利率の推移をレポートする

ここからは、計算プロパティーで算出された粗利率の推移を把握するためのレポートの作成方法を解説します。手順は大きく、以下の2ステップです。

  1. ダッシュボードを作成する
  2. ダッシュボードにレポートを追加する

各手順について、順に解説します。粗利率以外の数値分析にも応用できるので、ぜひ参考にしてください

1.ダッシュボードを作成する

まずは、ダッシュボードを作ります。ダッシュボードの作成は、すべてのHubSpot製品・プランが対象です

ダッシュボードを作成する際の手順は、下記のとおりです。

1.HubSpotにログインし、画面左上のHubSpotのロゴをクリックします。

2.画面右上の【ダッシュボードを作成】をクリックします。

3.【+新規ダッシュボード】をクリックします。

4.以下の入力および設定を行い、【ダッシュボードを作成】をクリックします。

  • ダッシュボード名
  • ダッシュボードへのアクセス権

2.ダッシュボードにレポートを追加する

ダッシュボードを作成したら、レポートを追加します。手順は、下記のとおりです。

1.HubSpotにログインし、画面左上のHubSpotのロゴをクリックします。

2.画面右上の【レポートを追加】より【レポートを作成】をクリックします。

3.【ゼロから作成する】より【カスタムレコードビルダー】をクリックします。

4.【プライマリーデータソース】より対象の項目を選び、【次へ】をクリックします。

5.画面左側のメニューバーより、対象の項目をX軸とY軸へドラッグします。

  • X軸:クローズ日
  • Y軸:粗利率

6.【チャート】欄より【折れ線グラフ】を選び、【レポートを保存】をクリックします。

7.以下の入力および設定を行い、【次へ】をクリックします。

  • レポート名
  • ダッシュボードへの追加有無

8.レポートのアクセス権を設定し、画面右下の【保存】をクリックします。

レポートが追加されると、以下のように表示されます。

なお、ダッシュボード作成時の設定によっては、複数のユーザーがダッシュボードにアクセスして変更を行えます。ダッシュボードに変更があった際は、以下の操作を行うことで、変更の履歴を確認することが可能です

1.HubSpotにログインし、画面左上のHubSpotのロゴをクリックします。

2.画面左上のダッシュボード名をクリックし、対象のダッシュボードを選択します。

3.画面右上の【アクション】より【アクティビティーログ】をクリックします。

以下のように、ダッシュボードの変更履歴を確認できます。

HubSpotの計算プロパティーで粗利などの営業数値を算出しよう

今回は、HubSpotの計算プロパティーの作成方法や、具体的な活用例を解説しました。

計算プロパティーを活用することで、営業分析を容易に行うことが可能です。また、レポートの作成時間が短縮されるなど、生産性の向上も期待できます。

本稿の内容を参考にして、HubSpotの計算プロパティーを積極的に活用しましょう。

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松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。