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Salesforceにデータをインポートする方法とは?インポートする際の注意点と併せて徹底解説!

2023.12.11

2024.02.21

BtoBマーケティング

SalesforceはSFA(営業支援ツール)の中でも、HubSpotと並んで人気があるツールです。

Salesforceを導入するためには、既存データをインポートして運用に備える必要があります

しかし、Salesforceを導入する際に「どのようにしてデータをインポートすればいいのかわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。

そこで本記事では、Salesforceに外部データをインポートする方法について詳しく解説します
おすすめのインポートツールも紹介しますので、Salesforceに外部データを移行したい方は最後まで読んでください。

Salesforceに外部データをインポートする方法とは?

Salesforceに外部データをインポートするには、データインポートツールを活用しなければなりません。Salesforceに外部データをインポートする際は、次の2つの方法で移行することをSalesforceが公式で推奨しています

  • データローダーを活用する
  • インポートウィザードを活用する

データローダー・インポートウィザードそれぞれの概要を確認して、各ツールの違いを把握しておきましょう。

データローダーを活用する

Salesforceに外部データをインポートする方法として、データローダーの活用がおすすめです。

データローダーは、外部データをSalesforceにインポートしたり、外部システムにデータをエクスポートしたりする機能が備わっています。

データローダーはPCにシステムをインストールして使用し、最大500万件の膨大な量のデータをインポート・エクスポート可能です。

なお、データローダーはスケジュール調整が必要なデータインポートなど、複雑な対応が求められるデータ移行作業に向いています

Salesforceへ外部データを移行する方法の1つとして、データローダーの活用が挙げられます。

データーローダーについては、次の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

Salesforceのデータローダーを導入する手順とは?必要なケースと使用方法を徹底解説!

インポートウィザードを活用する

Salesforceに外部データをインポートする方法として、インポートウィザードの活用が推奨されています

インポートウィザードは、クラウド上でシステム連携することで外部データをSalesforceにインポートできるツールです。

最大5万件までデータをインポートでき、システム管理者だけでなく標準ユーザーまで利用できるため、権限付与の手間を軽減できます。

さらにデータを移行する際に、Salesforce内に重複するデータがないかチェックする重複管理の機能が備わっているため、名寄せにも効果的です。

Salesforceに外部データをインポートする主な方法は、データローダーの他にインポートウィザードを活用する方法が挙げられます。

データローダーとインポートウィザードの違いとは?

データローダーとインポートウィザードは、どちらもSalesforceへデータ移行する際に活用するツールですが、それぞれの特徴と違いを把握しておくことが重要です。

データローダーとインポートウィザードの違いを把握しておけば、どちらのツールを活用するべきか検討できます。

Salesforceへのインポートに効果的なデータローダー・インポートウィザードの違いは、次のとおりです。

項目データローダーインポートウィザード
使用方法PCにインストールして使用クラウドで使用(Salesforceの環境内で使用)
使用言語英語(表示ラベルは設定言語)設定言語
レコード数の制限最大500万件最大5万件
使用できるユーザーシステム管理者プロファイルのみシステム管理者・標準ユーザー問わず使用可能
取引先と取引先責任者のインポート取引先を先にインポートする必要がある同時にインポートできる
サポートされるオブジェクトほとんどのオブジェクトがサポート可能取引先と取引先責任者・リード・キャンペーン・ソリューション・ユーザーが作成したカスタムオブジェクトのみ
スケジュール設定設定可能インポート時のみ
重複管理なし・取引先の会社名・取引先責任者とリードの名前およびメールアドレスをベースにした重複管理機能
リレーション項目の関連付けIDのみName項目でリレーション項目の関連付けが可能
インポート機能ありあり
エクスポート機能ありなし
デリート機能ありなし

インポートウィザードはSalesforceへのインポートに活用できるツールですが、データローダーはインポート・エクスポートの双方の機能を利用できます。

さらにレコード数の制限がデータローダーは最大500万件なのに対して、インポートウィザードは最大5万件と100倍の違いがあります。

しかしインポートウィザードには重要管理機能やクラウドでの使用など、インポート作業を効率化できる特徴があるため、どちらのツールを導入するべきか慎重に検討することが大切です。

それぞれの違いを把握して、自社に合ったインポートツールを導入しましょう。

インポートウィザードの活用方法

インポートウィザードを導入する際には、Salesforceにデータをインポートする方法を理解しておかなければなりません。

インポートウィザードを活用して外部データをSalesforceにインポートする手順は、次のとおりです。

  • インポートするデータを用意する
  • インポートウィザードを起動する
  • インポートするデータを選択する
  • データの項目を対応付ける
  • インポートを行う

それぞれの手順を把握して、インポートウィザードの導入に備えましょう。

インポートするデータを用意する

インポートウィザードを活用して外部データをSalesforceに移行するためには、まずインポートするデータを用意する必要があります。

取引先名や担当者名・電話番号・メールアドレスなど、Salesforceに移行したいデータを選択し、CSVファイルに変換しておきましょう。

インポートウィザードでデータ移行を行う際には、拡張子をCSVファイルに統一しておく必要があるため、事前準備としてインポートするデータを用意しておいてください。

インポートウィザードを起動する

移行するデータをCSVファイルで用意できたら、インポートウィザードを起動します

Salesforceの[設定]から[クイック検索]を選択し「データインポートウィザード」と入力してください。

すると、「データインポートウィザード」を選択できるため、クリックして起動画面に移ります。

「ウィザードを起動する」ボタンをクリックすれば、インポートウィザードを起動できます。

なお、オブジェクト固有のホームページ内にある[ツール]リストからも、インポートウィザードを起動することが可能です。

インポートするデータを選択する

インポートウィザードを起動した後は、Salesforceにインポートするデータを選択します

まずは、インポートする対象のオブジェクトを選択し、レコードの処理方法を決定してください。

新規データをSalesforce内に追加する場合は「新規レコードを追加」を選び、既存データを更新したい場合は「既存のレコードを更新」を選択しましょう。

続いて、先ほど用意したCSVファイルを選択して、Salesforceに移行するデータを決定します。

データの項目を対応付ける

インポートするCSVファイルを選択した後は、データの項目を対応付ける必要があります。

インポートウィザードの機能によって、外部データの項目とSalesforceの項目は自動で対応付けされますが、自動で対応できない場合は手動でデータの項目を選択しなければなりません

[項目の対応付けの編集]画面で「対応付けなし」と赤文字で表記されている項目の[対応付け」をクリックして、[項目を選択]から該当する対応付けを選択してください。

赤文字の「対応付けなし」と表記されたデータをすべて対応付けすれば、インポートの準備が完了です。

インポートを行う

対応付けがすべて完了すれば、インポートする情報を確認画面でチェックします。修正が必要な場合は[前へ]をクリックして、対応付けやインポートするデータ選択をやり直せるため、インポート前に最終確認をしておきましょう。

インポートする内容に問題がなければ[インポートを開始]ボタンをクリックして、Salesforceへ外部データを移行します。

インポートウィザードが自動でインポート作業を完了してくれるため、インポート結果を確認して問題がないかチェックしておきましょう。

なお、インポートウィザードの[最近のインポートジョブ]から過去のインポート状況と統計値を確認できます。

Salesforceにデータをインポートする際に注意すべきポイント

Salesforceにデータをインポートする際には、いくつか注意すべきポイントがあります。インポートウィザードを活用してSalesforceへ外部データをインポートしようと考えている方は、下記のポイントに注意しましょう。

  • データファイルを整理しておく
  • 項目の対応付けルールを徹底する
  • ワークフロールール・プロセスを適用させる
  • インポートする際のレコード数を確認する

それぞれの注意点を押さえておけば、スムーズにインポート作業を完了できます。各ポイントを解説しますので、データ移行の参考にしてください。

データファイルを整理しておく

Salesforceへ外部データをインポートする際には、データファイルを整理しておきましょう

インポートウィザードを活用してSalesforceへデータをインポートするには、CSVファイルに変換して事前準備をしておく必要があります。

事前準備をする際に、データの重複がないかチェックしファイル名をSalesforce項目と紐づけやすいものに変えておけば、スムーズにインポート作業を行えます

データを移行した後に、データの混在や重複を避けるために、事前にデータファイルを整理しておくことが大切です。

項目の対応付けルールを徹底する

Salesforceへ外部データをインポートする際の注意点として、項目の対応付けルールを徹底してください

インポートウィザードを活用してSalesforceへデータを移行するには、データの対応付けが求められます。

自動で対応付けされるデータであれば問題ありませんが、インポートウィザードが対応付けをしないデータは手動での対応付けが必要です。

Salesforceの項目に対して、どのように対応付けるべきかルールを定めておけば、対応付ける項目で悩むことがなくなります

インポートウィザードでのインポート作業を効率化するために、項目の対応付けルールを徹底しましょう。

ワークフロールール・プロセスを適用させる

Salesforceへ外部データを移行する際に、ワークフロールール・プロセスを適用させれば、スムーズにインポート作業を完了できます

レコード処理を選択する画面で「新規レコードおよび更新されたレコードにワークフロールールおよびプロセスを適用」のチェックボックスをクリックしておけば、自動的にワークフロールール・プロセスを適用することが可能です

ワークフロールール・プロセスを自動化させれば、レコードの処理方法を選択する手間が省けて、インポート作業を楽に実行できます。

インポートする際のレコード数を確認する

インポートウィザードを活用して外部データをSalesforceへ移行する際は、レコード数を確認しておきましょう

インポートウィザードでは最大5万件のデータを移行できますが、5万件未満であっても大量のデータを扱う作業はシステム動作に影響を与えます。

特にSalesforceを利用しているユーザーが多い時間帯に、大量のデータを移行すれば組織内の動作がすべて遅くなってしまい、作業効率が悪化します。

大量のレコード数をインポートする際には、夜間や早朝などSalesforce組織内のユーザーが稼働していない時間帯を見計らって、作業を行いましょう

「IMPORT2」を使えばデータ移行がより簡単/安全に

「IMPORT2」を活用すれば、データ移行を楽にセキュアに実行可能です。

IMPORT2はアメリカのカリフォルニア州に本社を構えており、FLUEDがパートナー企業としてデータ移行ツールを提供しています。

IMPORTはSalesforceへのデータ移行を、楽にセキュアに実行できるため、インポートウィザードよりインポート作業にかかる工数とリスクを軽減できます。

「なぜIMPORT2であれば、データ移行を楽にセキュアにできるのか」理由を確認して、インポートウィザードとIMPORT2のどちらを活用するべきか検討してください。

「IMPORT2」がデータ移行を楽にできる理由

IMPORT2がデータ移行を楽にできる理由は、インポート作業にかかる工数が少ないからです。

インポートウィザードなどのデータ移行ツールでは、インポートするデータを一度CSVファイルに変換して加工・成形を行ってから、Salesforceへアップロードしなければなりません。

しかしIMPORT2は、CSVファイルへの変換やデータの加工・成形作業を省き、ワンクリックでインポート作業を自動化できます

CSVファイルを使用せずに、MA・CRM・SFA間のデータ移行を完了できるため、IMPORT2はインポートウィザードより楽にインポート作業を行なえます。

「IMPORT2」がデータ移行をセキュアにできる理由

IMPORT2がデータ移行をセキュアにできる理由は、CSVファイルを使用しないからです。

従来のデータ移行ツールであれば、データ移行の際に情報をCSVファイルに変換してからSalesforceへインポートしていました。

しかしCSVファイルは、加工が簡単にでき難しい設定が不要なため、移行方法としてリスクが伴います。

CSVファイルを使用した移行作業は、ファイルの加工ミスや情報漏洩のリスクが伴い、個人情報を取り扱うデータ移行には十分な注意が必要です。

対してIMPORT2を使用したデータ移行は、CSVファイルへの変換が不要で、ワンクリックでインポート作業を完了できます。

一度CSVファイルに加工する手間を軽減できるため、加工ミスや情報漏洩のリスクを削減できセキュアにデータ移行を行なえます

詳しくは、下記のページでIMPORT2の概要を詳しく解説していますので、Salesforceへのデータ移行を検討している方はチェックしておきましょう。

参照|FLUED「IMPORT2解説ページ」

Salesforceへのデータ移行には「IMPORT2」を活用しよう!

Salesforceへのデータ移行には「IMPORT2」がおすすめです。

Salesforceへ外部データを移行する際には、データローダーやインポートウィザードの使用が推奨されていました。

インポートウィザードを活用したデータ移行には、CSVファイルを用意して項目の対応付けを行う手間がかかります。

IMPORT2を活用すれば、MA・CRM・SFA間のデータ移行をワンクリックで完了できるため、CSVファイルへの加工や対応付けの手間がかかりません。

インポート作業を楽にして、情報漏洩のリスクを軽減してセキュアなデータ移行を実現できるため、Salesforceへのデータ移行を検討している方におすすめです。

インポートウィザードの活用を検討していた方は、IMPORT2の特徴を確認して導入を検討してください。

参照|FLUED「IMPORT2解説ページ」


松永創 FLUED CEO / 代表取締役 BtoBマーケティングスペシャリスト

国内システムメーカーの営業としてキャリアをスタート。その後 テレマーケティング企業で事業/拠点の立ち上げ・営業企画に従事。自身もインサイドセールス部門での業務経験を積む。

その後B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。BtoBマーケティング/営業DX/インサイドセールスで携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。

B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。