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HubSpotとWordPressでマーケティングを活性化させる方法

2021.03.31

2023.06.07

営業DXツール

HubspotとWordPressの特徴

example of a WordPress dashboard

世界で約8万社が利用するHubSpotとは

HubSpotは、インバウンドマーケティング、営業支援、カスタマーサクセス機能を備えた統合型CRMプラットフォームです。2005年にアメリカで創業し、日本では2016年に法人を設立しています。

CRMをはじめ、マーケティング、CMSと様々な機能が無料から利用でき、インバウンドマーケティングに特化した機能が特徴です。120か国以上、86,000社で利用され、マーケティングオートメーションツールの世界シェアを見ても大きな割合を占めています。

世界一利用されているCMS WordPressとは

WordPressは、数あるなかのコンテンツマネジメントシステム(CMS)の1つです。シェアは30%を占めており、世界で最も利用されているCMSです。WordPressの特徴として、「ホームページの制作ができない人でも、簡単にコンテンツを管理できる仕組み」を提供しています。

通常であれば、Webサイトに新たなコンテンツや記事を追加する場合、HTMLやCSSという言語を学習し、自身でコードと記事の文章を書く必要があります。それがWordPressの場合、コードがわからなくても、ワードに文章を書き、写真を挿入したりするイメージで記事やニュースを更新できます。オープンソースソフトウェアで気軽に始められ、必要に応じて機能追加もできるため使い勝手も良く、法人から個人まで世界中の人々に幅広く利用されています。

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HubSpot WordPressプラグインのインストール手順

HubSpot WordPress Plugin

それぞれのカテゴリーで高いシェアを誇っているWordPressとHubSpotは連携が容易で相性が良いという特徴もあります。

例えば、「HubSpot – CRM, Email Marketing, Live Chat, Forms & Analytics」というプラグインをインストールすると、WordPressとHubSpotを簡単に接続できるようになります。プラグインを使用すると、HubSpotトラッキングコードが自動的にWordPressページに追加され、さまざまなHubSpotツールにアクセスできます。

WordPressのCMSを使っている企業様は多数いらっしゃいますので、簡単にCMSは変えられない、ただしHubSpotツールを組み合わせたい、というリクエストに柔軟に対応ができるのです。

カンタンにできる!プラグインのインストール方法

プラグインをインストールする手順は2つあります。WordPressアカウントから直接プラグインを追加する方法と、.zipファイルとしてダウンロードしてアップロードする方法があります。以下手順です。

  • WordPress側からの操作ですが管理画面にログインし、左のサイドバーメニューから[プラグイン]>[新規追加]と進んでいき、HubSpot – CRM, Email Marketing, Live Chat, Forms & Analyticsを検索し、ダウンロードします。
  • [Activate Plugin(プラグインを有効化)]をクリック後、左のサイドバーメニューに[HubSpot]が登場します。wordpress-plugin-update-hubspot-sidebar
  • [アカウントにログイン]に進めたら、インストールは完了です。正常にインストール作業が完了すると、WordPressからHubSpotフォームを作成できるようになります。新しいアカウントを作成されたい場合はHubSpotにログインすると、無料のCRM機能にアクセスできるようになります。

HubSpotのプラグインに限りませんが、WordPressのプラグインインストール手順は非常にシンプルかつ簡単です。実際に数分程度でインストールは完了しますので、ツールを使うという意味でのハードルは非常に低いと言えるでしょう。

インストールしたプラグインを利用する

プラグインを正常にインストールしたら、使える状態になりますので早速試してみましょう。フォーム作成、新しいコンタクトの確認、Wordpressアカウントからのリスト作成などができるようになります。

営業につながる顧客管理機能や、マーケティング機能との連携もスムーズなため、オンライン接点であるCMSをWordPressで利用しつつ、オフライン/オフラインで行っている営業、マーケティングアプローチと相乗効果が見込めます。

WordPressの左サイドバーからは、以下の項目をよく使用します。

  • フォーム/ポップアップ:ウェブサイトで使用するモバイルレスポンシブフォームとポップアップフォームを作成。
  • チャット:自動のチャットボットを設定して、自分がオンラインでないときにもWebサイトの訪問者への対応が行える機能
  • メールマーケティング:ドラッグ&ドロップ操作でEメールを作成できる機能。
  • コンタクト:1つのデータベースで、コンタクト、リード、顧客などの詳細な分析を1か所で管理。

以上、代表的なものを列挙しましたが、その他ダッシュボード、リスト、アナリティクス機能をはじめ、300以上の連携機能も搭載されていますので様々なことができるようになります。

参考記事:HubSpot WordPressプラグインをインストールして使用する

WordPressのページと投稿にHubSpotフォームを連携する方法

HubSpotフォームをWordPressページと投稿に追加

WordPressからフォームが作成できると、Webサイトを訪れたコンタクト情報がMAやCRMへ連携されるため、コンタクトへのアプローチをスムーズに実施できることでデジタルマーケティングの施策が加速します。

WordPressにはエディターがいくつかあり、フォームの追加方法は異なりますが、難しい操作はありません。Classicエディターの場合、HubSpotフォームのショートコードをコピペし、HubSpotフォームを埋め込みます。Gutenbergエディターの場合、フォームのブロックを投稿に追加し、ドロップダウンメニューを使用し、HubSpotフォームを選択すれば連携が完了します。

クラシックエディター編

  • WordPressのサイドバーメニューから[HubSpot]→ [フォーム]の順に進み、Webサイトに追加したいフォームの上にカーソルを置き、[ショートコードをコピー]をクリックします。
wordpress-copy-short-code
  • その後、WordPressのページまたは投稿に移動し、ショートコードをページエディターに貼り付けます。
add-shortcode-to-website

WordPress投稿を公開ステータスに変更すると、HubSpotフォームも同様に稼働しますので、Classicエディターでのフォームの追加は完了です。

Gutenbergエディター編

  • WordPressアカウントで、ページまたは投稿に移動し、ツールバーのプラスアイコンをクリック、その後HubSpotフォームのブロックをクリックします。 
wordpress-hubspot-form-block
  • ドロップダウンメニューをクリックしてフォームを選択します。新しいフォームを作成する場合、左サイドバーの[HubSpot]→[フォーム]の順に進み、[フォームを作成]をクリックします。 
wordpress-hubspot-form-select-an-existing-form

Classic、gutenbergともに、HubSpotフォームをWordPressのページと投稿に追加する設定はすぐに完了します。組み合わせて使うことでお互いのいいところを柔軟に取り入れ、マーケティングを高度化できるようになります。

出典:HubSpotフォームをWordPressのページと投稿に追加

CMS HubとWordPressの比較

MacBook beside typewriter machine

HubspotにおけるCMS機能とWordPressの持つCMS機能は一体どんな違いがあるのでしょうか。違いを明確に把握した上で、それぞれの特徴を踏まえ活用していきましょう。本章ではコンテンツ、ブログ、ランディングページ、SEOというCMSに関連した領域でそれぞれの比較をしていきます。

コンテンツ作成機能の比較(ウェブサイト)

WordPressを使ってレイアウト変更をする場合は、リソース追加やテンプレートが必要になる点がデメリット。特にマーケティングにおいては高速でPDCAを回していく必要があるため、技術的なスキルも求められます。さらにソフトウェア追加や、プラグイン追加など、何かと追加契約が必要にもなります。技術的なメンテナンスをしつつ、さらにセキュリティ、ページスピードのパフォーマンスを維持するなど、基本機能に加え+αの費用が重なってきます。

一方CMS Hubは、ページの作成、追加、レイアウト変更をマウス操作で簡単に行えます。テーマも数千から選択できるため、CMSとしても単体で活用範囲も柔軟性があります。CMSを構築する際の必要な煩雑な管理業務も解消でき、マーケティング、開発、営業各部門のニーズを満たす拡張性も備えています。

  HubSpotWordPress
・ホスティング
・コンテンツのパスワード保護およびアクセス権設定
・コンテンツのパーソナライズ
追加のサブスクリプションやソフトウェアが必要
・コンテンツ配信ネットワーク(CDN)
・ネットワーク
ホスティングサービスのプロバイダーによる
 テーマ✅ ✅ 
 ・ドラッグ&ドロップ操作によるページ作成テーマによっては追加のソフトウェアが必要な場合あり
・SEO支援
・多言語コンテンツの管理
追加のソフトウェアが必要

ブログ機能の比較

WordPressにおけるブログ作成機能は、慣れていればHTML、CSS、Javascriptを使って自由度高いカスタマイズが可能な点が特徴です。ただし、テーマやテンプレートによっては、自身でWebの知識や経験がない場合はレイアウトの変更や編集を開発者に依頼した方がよい場合があります。

そのため、サイトを修正するたびに開発者の手を借りなければならないことも多々あります。また、プラグインをインストールするにあたって、セキュリティー上のリスクを抱えることになります。この点はオープンソースだからこそ誰でも自身で機能を追加できるというメリットがある一方、オープンソースを利用する際には気をつけなければならない点でもあります(無論セキュリティ対策を行うことで安心して利用可能です)。

一方でCRM Hubは、デフォルトでブログ記事の作成、SEO、分析機能が搭載されているので、知識や経験が全くなくても難なく利用できるため、非エンジニアにも優しい設計です。また、最近のトレンドではブログ機能はモバイルに最適化されていることが前提ですが、CRM Hubであればモバイル対応も標準実装です。SEOにおいても同様ですので、WordPressでは一手間加えれば柔軟に使えますが、その一手間すらCRM Hubでは不要な作りとなっています。

単純な機能比較をするとHubSpotがユーザーフレンドリーで使い勝手のいいCMSに感じるかと思います。実際にビジネスを行う上で非エンジニアの方でも使いやすいというのは重要な要素のひとつです。その観点からするとCMS Hubはブログ機能という点では分があると言えるかと思います。

今回は中小企業のお客様がCMSをいかにビジネスに活かすか、という点での比較となっています。上記でお伝えした内容を踏まえ、CMS Hubが優れており、WordPressが劣っていると結論を伝えているわけではありません。誰が、どういう状況で、何のためにCMSを使うか、総合的な判断を踏まえ、WordPressなのか、CMS Hubが最適なのか、判断する必要があるでしょう。

  HubSpotWordPress
・ブログエディター
・ブログ記事の予約投稿
ソーシャルメディアへのシェア
Marketing Hub(Professional/Enterprise)が必要

プラグインが必要
モバイルへの最適化✅ 対応しているテーマが必要
・SEO支援
・CTAの作成
・共同編集
・コンテンツカレンダー
・AMPのサポート
追加のソフトウェアが必要
アナリティクス
HubSpot for WordPressプラグインを使用
 ブログのメールマガジン 追加のソフトウェアが必要
ブログのインポート移行元のCMSによる

ランディングページ作成機能の比較

WordPressの場合、テキストのコンテンツや画像の追加に限定した場合、ブログ記事を作成する操作イメージと同じようにランディングページを作成できるのが特徴です。記事作成のイメージと同じまま作成できるため、使い勝手がいい反面、制限もあります。

しかし、ページレイアウト変更については、すでにあるテンプレートの編集や新規作成を、都度エンジニアに依頼しなければならない場合があります。入力フォームやチャットなど、ランディングページに追加する要素によって、ソフトウェアの追加が必要になるのです。

WordPressの知見がある方がいれば修正が早いですが、一手間かける必要が出てきます。WordPressは慣れてくれば柔軟にカスタマイズができるのですが、その慣れるまでの時間には個人差があり、WordPressを使って案件をこなす方ではない限り、いかに素早くビジネスに活かせるかが重要なポイントとなります。

CRM Hubのランディングページ作成機能はどうかというと、ビジネスを行う上で重要なスピード感を最大化させることに焦点が当てられています。ランディングページを作成し、修正、公開に至るまでのプロセスに必要な機能が含まれています。デザインについてもテンプレートが数千種類から選択可能なため、自社のブランドイメージに近いものを無料で入手できます。ブログ機能と同様に、モバイルへの最適化も標準実装されていますので、キャンペーンや特設サイトを作成したいときに、まずはじめにITに知見のある人材を確保するところからスタートする必要がなく、マーケティング担当者はコンテンツ作りからスタートできるメリットがあります。操作も非エンジニアで簡単に実装できるため、ツールを使うためではなく、ツールを最初から活用するための作りになっています。

ランディングページはマーケティング用途として使うことが多く、その観点ではモバイル対応も標準でされていて、マーケティングに知見のあるHubspotが、使いやすさ、運用のし易さに分があると言えるのではないでしょうか。

  HUBSPOTWORDPRESS 
ドラッグ&ドロップ操作によるページ作成
テーマによっては追加のソフトウェアが必要
テンプレートエディター
テーマ
Marketing Hub(ProfessionalまたはEnterprise)が必要
・ページ別のCSS
・SEO支援
・A/Bテスト
・ページの適応型テスト
✅ 追加のソフトウェアが必要
ドラッグ&ドロップ操作によるフォーム作成HubSpot for WordPressプラグインを使用

SEO(検索エンジン最適化)機能の比較

素のままのWordPressには、SEO機能は搭載されていません。ただし、SEOに役立つ多数のプラグインが有償または無償で利用できます。無償で利用できるプラグインの種類も多く、実際に無償で利用できるSEOに最適化されたプラグインを導入している方も多数いらっしゃいます。ただしプラグインの数を増やしすぎると、ソフトウェア管理やコストがかさみ、パフォーマンスも落ちるので注意が必要です。プラグインを入れすぎることでメンテナンスの負荷やセキュリティー面の懸念も増すため優先順位を明確にし、利用すべきプラグインを取捨選択する必要があります。

CMS Hubには、コンテンツ戦略策定ツールのほか、実際にビジネスで顧客へコンテンツを届ける手段であるブログ、ランディングページ、ウェブサイトの制作に役立つSEOツールが標準で組み込まれています。初めてのページ制作や、コンテンツを更新する際は、常に検索エンジンに対するコンテンツの最適化を行い、検索結果のパフォーマンスを高められるような作りになっています。

SEOという点においても、プラグインを入れて自身でカスタマイズを多少なりとも行う必要があるWordPressに対し、最初から情報を届けるためのコンテンツ制作の部分から始められるCMS Hubと行ったスタートの部分での違いがあります。SEOは集客という点で戦略的に考えるべきポイントです。最初から搭載されているツールであれば、知識や経験がない方が扱うことになっても始めるにあたってのハードルは低いと言えるでしょう。

  HUBSPOTWORDPRESS 
・コンテンツのSEO対策のヒント
・ページの表示速度などのトラッキング
・インバウンドリンクのトラッキング
・Google Search Consoleとの連携
追加のソフトウェアが必要
・オンページSEO
・検索を考慮したコンテンツ整理

出典:CMS HubとWordPressの比較

まとめ:HubSpotとWordPressを連携させて、マーケティングを加速させよう!

HubSpotはCRMプラットフォームツール、WordPressはCMSというイメージを持たれる方がいらっしゃったかと思いますが、本記事ではHubspotにもCMS機能があり、それぞれ違った特徴がありながら、それぞれが補完的な役割を担っていることがお分かりいただけたかと思います。

実際HubSpotはマーケティングツールとして使っている企業が多く、一方でCMSはWordPressをご利用の場合、2つのツールは連携することでより強みを発揮します。また、HubSpotのCMSはマーケティングに最適化されたツールであり、非エンジニアの方でもご利用できるという特徴もあります。

それぞれのお客様の状況や目指すゴール次第でどのツールをどの程度利用されるかは千差万別かと思います。2つのツールのメリットを享受しつつ連携させることで、マーケティングを加速する最適解を導き出していただければ幸いです。

HubSpotとWordPressはCMS領域では重なっている機能もあり、使い方や選定など迷われる企業様がいらっしゃれば、貴社の後状況に合わせ、最適なアドバイスをさせていただければと思っています。

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松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。