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HubSpotのAPIについて徹底解説!利用方法、ライブラリなどについて解説

2021.02.19

2023.12.16

営業DXツール

HubSpotのAPIを利用する場合は、まずはAPIキーを取得して、クライアントライブラリを利用してコードを作成しましょう。

クライアントライブラリは、API連携に必要なプログラムについて、各種言語で書かれたコードを集めたものです。HubSpot APIの利用者の利便性を向上するために設けられました。

この記事では、HubSpot APIの利用方法やクライアントライブラリについて詳しく解説します。

HubSpotのAPIとは?

APIは「Application Programming Interface」の略称で、異なるソフトウェアを接続するための窓口です。多くのITサービスが存在し、APIを通じてこれらのデータを結びつけると、効率的な管理が可能になります。

HubSpotはAPI機能により、会計システム、Web会議システム、グループウェアなど、幅広いサービスとの連携が可能です。世界的に有名なツールであるHubSpotは、APIに関する情報へのアクセスも容易です。

HubSpotのAPIは、「REST」という規約に基づいて設計されており、ユーザーは情報の更新、削除、取得などの操作を汎用的なURLを通じておこなえます。

HubSpotにおけるAPI連携のメリット

HubSpotにおけるAPI連携のメリットは、作業を効率化できることです。

HubSpotのAPI連携を利用すると、データ入力作業や処理業務が自動化されます。その結果、手作業による時間が削減され、担当者は本来の業務に集中できます。

高度なプログラミング知識がなくても外部機能を実装でき、開発工数の削減も可能です。

無料で提供されるAPIも多く、開発するよりもコストを抑えられます。APIを有効活用すると、業務効率化だけでなく費用面のコストダウンにもつながるのです。

APIを使わずに連携できるツール

ツールのなかにはAPIを使わずに連携できるものもあります。

たとえば次のツールが考えられます。

  • Googleカレンダー
  • Gmail
  • WordPress
  • Zoom
  • Slack
  • Mailchimp
  • Shopify
  • Eventbrite
  • Salesforce
  • SurveyMonkey
  • Outlook
  • Google Sheets(旧Google スプレッドシート)
  • FORCAS
  • 会計freee
  • Miitel
  • FindFolio
  • Sansan
  • kintone
  • LINE

各ツールの詳細については、下記で解説しているので参考にしてください。

HubSpotとデータ連携できる人気のアプリ19選やメリットを紹介

HubSpotでAPIを使用する方法

ここではAPIキーとクライアントライブラリを利用したAPI連携について解説します。

APIキーの取得方法

HubSpotでのAPIキー取得方法について説明します。

  1. HubSpotアカウントにログイン
  1. 右上隅にある設定アイコン(歯車マーク)をクリック
  1. 左側のナビゲーションメニューから「連携」を選択
  1. 「APIキー」をクリック
  2. 「APIキーを生成」ボタンをクリック(既にAPIキーが存在する場合は「APIキーを表示」をクリックして既存のキーを確認可能)
  3. キーの詳細(名前や有効期限など)を設定
  4. 生成されたAPIキーを安全な場所にコピーして保存

APIキーは重要なセキュリティ要素ですので、安全に管理し、必要な場合にのみ共有するようにしてください。また、定期的なキーの更新もセキュリティ上、重要です。

クライアントライブラリを利用してコードを作成

HubSpotのクライアントライブラリは、HubSpot APIの利用を容易にするために開発されており、さまざまなプログラミング言語で記述されています。

ライブラリはアプリケーションとHubSpot APIの間の仲介コードとして機能し、API呼び出しのURLやHTTPメソッドなどを調べる手間を省けるため、開発者はアプリの作成に集中できます。

HubSpotの開発者チームは、オープンAPIコード生成ツールによって生成されたファイルに、レート制限に役立つユーティリティ関数や、ライブラリの使用方法を示すサンプルアプリケーションを追加しています。そのため、多くのユースケースをカバーすることが可能です。

HubSpotはNode.js、PHP、Ruby、Pythonのクライアントライブラリを提供しています。これらのライブラリを使用するにはHubSpotアカウントが必要です。

非公開アプリを作成する場合、そのアプリのトークンでAPI呼び出しを認証できますし、HubSpot開発者アカウントを作成してOAuthの使用も可能です。

例えば、Node.jsクライアントライブラリを使用する場合は、npm install @hubspot/api-clientコマンドでインストールし、クライアントをインスタンス化して使用します。

以上から、開発者はAPIの詳細を深く理解する必要なく、アプリケーションを開発できます。

ただし、専門的な知識と技術を必要とするため、難しい場合は他の方法を選択することを検討してください。

HubSpotのAPIを利用する際の注意点

ここからは、HubSpotのAPIを使用する際の注意点を説明します。連携サービスを一つでも利用している方は、以下の説明を参考にしてください。

APIキーを定期的に更新する

HubSpotのAPIを使用する際には、セキュリティのためにAPIキーを定期的に更新するのが大切です。特に、他の担当者とアカウントを共有している場合は、人事の変動を考慮する必要があります。

HubSpotでは、APIキーを生成してから5か月後にはEメールで通知が、6か月後にはサイドバーにお知らせが届きます。だいたい6か月ごとでのキーの更新をお勧めします。

APIキーを更新する手順は次の通りです。

  • 「設定アイコン」から「連携」→「APIキー」を選択
  • 「表示」をクリックしてキーをコピー
  • 「アクション」メニューから「キーをローテーション」を選ぶ
  • 「今すぐこのキーをローテーションして期限切れにする」を選択

最後に、古いAPIキーを新しいキーに置き換えて終了です。

利用回数に制限がある

HubSpotのAPIを使用する際には、プランに応じてリクエストの回数に制限がある点に注意してください。制限は10秒ごとや1日ごとのリクエスト数に適用されます。多数のアプリとの接続や大量のデータ転送をおこないたい場合は「プロフェッショナル」または「エンタープライズ」プランの検討が推奨されます。

HubSpotのAPI利用制限の詳細については、公式サイトの「API使用ガイドライン」にて詳しく説明されているため、関心のある方は参照してみると良いでしょう。

HubSpotパートナーに相談をする

API連携のやり方がわからない場合は、HubSpotパートナーに相談するのもおすすめです。

HubSpotパートナーとは、HubSpotの導入や活用をサポートする認定企業です。パートナー検定に合格した企業のみに与えられる資格なので、HubSpotパートナーに相談するとAPI連携だけではなく、各種機能の活用や設定について詳細なアドバイスを受けられます。

またHubSpot社と連携しながら活動しており、新機能に関する情報やマーケット情報について詳しい点も魅力。パートナー同士でHubSpotを活用したマーケティング活動の成功事例も共有しているため、他では聞けない役立つ情報も提供できます。

HubSpotパートナーは「HubSpot Solutions企業検索」から検索可能で、弊社FLUEDも公式パートナーを務めています。

HubSpotの導入や活用について不明な点があれば、弊社が全力でサポートしますので、下記よりお問い合わせください。

HubSpotの使い方、活用方法が聞ける、無料のオンライン相談会を開催中です。

「HubSpotで何ができるか知りたい方」はもちろん、「すでに利用しているがもっとフル活用したい方」もお気軽にご相談ください。

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HubSpotのAPIを利用して、業務効率を向上させよう

この記事では、HubSpotとAPI連携可能なサービスやその方法を紹介しました。

API連携を始める際、高度なプログラミング知識が必要で、多くの時間を要する場合があります。初心者には、簡単に始められるサービスの利用が失敗を避けるコツです。

紹介したサービス以外にも多くのオプションがあるので、興味のある方は「HubSpot App Marketplace」でチェックしてみてください。HubSpotのAPIを利用して、ビジネスの効率化を図りましょう。


松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。