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HubSpotのAPIとは?

そもそも「API」とは、「Application Programming Interface」の略で、異なるソフトウェア同士をつなぎ合わせる窓口のようなものです。世の中にはさまざまなITサービスが存在しますが、APIを利用することでそれらのデータをつなぎ合わせ、より効率的に管理できるようになります。
HubSpotのAPI機能を使うことで、会計システム・Web会議システム・グループウェアなど、多彩なサービスと連携できるのがメリット。HubSpot自体が世界的に有名なツールなため、APIに関する情報へアクセスしやすいのも魅力です。
なおHubSpotのAPIは、「REST」と呼ばれる規約にもとづいて作られています。ユーザーが情報の更新・削除・取得といった操作をしても、汎用的なURLが採用されます。
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API連携ができる!おすすめのツール5選
ここでは、初心者でもAPI連携がしやすいサービスを5製品ご紹介します。
Slack:グループチャット

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Slackは、チームでコミュニケーションを行うのに適したグループチャットです。検索機能を使って過去のメッセージをさかのぼったり、個別チャットやグループを気軽に作成したりできます。
もちろん、SlackとHubSpotを連携することが可能。双方をつなげることで、HubSpotの更新情報やメッセージを、Slack上で通知として受け取れます。
またSlackのメッセージ上に、HubSpotのチケットやタスクを新しく作成できるのがメリットです。営業メンバー同士のコミュニケーションが非常にスムーズになるので、ぜひSlackとHubSpotの連携を試してみてください。
Zoom:Web会議システム

HubSpot App MarketplaceでZoom連携の詳細を見る
Zoomは、インターネットを介して会議ができるシステムです。無料から使うことができ、今では多くの企業や個人で活用されています。
ZoomとHubSpotを連携させることで、ウェビナーの申し込み・受付や、参加者管理を円滑に行えるようになります。日程調整を簡単にできる「ミーティングリンク」機能を使って、ZoomのURLを顧客へ自動的に送信することが可能です。
とくに、リードナーチャリングや商談をオンラインで完結させている企業におすすめ。ZoomとHubSpotを連携させて、効率的なマーケティング・営業活動を展開しましょう。
G Suite:グループウェア

Google Workspace MarketplaceでG Suite連携の詳細を見る
G Suiteは、Googleが提供する企業向けの情報共有システムです。個人向けのサービスと違い、安全性の高いセキュリティ・充実したサポート体制で、G-mailやGoogle カレンダーなどを利用できます。
G SuiteとHubSpotを連携させることで、G-mail上で顧客とやり取りしたメールを、HubSpotへ履歴として送信できるのが魅力。過去に顧客とどのようにコミュニケーションしたのかを、HubSpot上から一目で確認できます。
ほかにも、Google カレンダーと連携させて、ミーティング調整用のサイト内リンクを作れます。予約した会議はGoogle カレンダー上に自動で記録されるので、日時を都度入力する必要がありません。
freee:会計ソフト

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freeeは、中小企業を中心に活用されている会計の記録システムです。分かりやすい管理画面が特徴で、決算書や管理会計の書類などを簡単に作成できます。
HubSpotとfreeeを連携させれば、見積から請求・会計までを滞りなく進められるのがメリットです。HubSpot上で見積りを出し、決定した請求内容のデータをfreeeへ送信。その後、入金のステータスがHubSpotへそのまま送られてきます。
とくに、会計情報がシステムごとに分断されていて、業務の非効率を感じている担当者の方におすすめ。HubSpotとfreeeを連携させて、間接業務の負担を軽減しましょう。
Miitel:クラウドIP電話サービス

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Miitelは、AIを活用して顧客対応や電話営業を分析できるインターネット電話サービスです。会話内容を自動で録音し、個別のデータへアクセスしたり、スコアリングしたりできます。
MiitelとHubSpotを連携させることで、電話のログをHubSpotへ直接送信できるので便利。会話内容は自動で文字起こしされるので、分析や改善が容易です。
ほかにも、HubSpotに登録してあるコンタクト情報を、Miitel Analyticsの連絡先へ送信できます。電話を使ったインサイドセールスが中心の企業にとって、ぜひ利用したいサービスだと言えるでしょう。
HubSpotでAPIを使用する3つの方法

ここでは、HubSpotでAPIを使用する具体的なやり方をご紹介します。
アプリマーケットプレイスから接続する
1つめは、アプリマーケットプレイスから接続する方法です。HubSpotでは、「HubSpot App Marketplace」と呼ばれる、連携用のサービスを提供しています。
HubSpot App Marketplaceでは、連携可能なサービスが500件以上と、非常に多くラインナップされているのが特徴です。どれも独自の審査を通過したものなので、初心者でも安心して利用できます。
もちろん、すべてのサービスが対応しているわけではないので、Marketplace上にない場合は、他の方法を検討しましょう。
自動化ツールを利用する
HubSpot App Marketplace上にアプリがないときは、ZapierやIntegromatといった自動化ツールを活用しましょう。どちらも無料から使うことができ、多種多様なソフトウェアの接続が可能になります。
Zapierでは、Google スプレッドシートや、コンタクト作成ツールの「Gravity Forms」との連携が有名。Integromatを使えば、FacebookやGoogle Cloud Storageなど、500以上のアプリから選び、コードなしの統合ができます。
ただどちらのサービスも、無料版に制限があるのが難点です。もしたくさんのタスクを登録したり、データ容量が多くなったりする場合は、有料プランも検討しましょう。
自らコードを書いて連携する
最後に、自らコードを書いて連携する方法です。こちらは、Javascriptなどの高度なプログラミングの知識が必要となります。
もし、サービスがMarketplaceや自動化ツールを使った連携に対応しているのであれば、それらを活用するのがおすすめです。既存のサービスでは対応していないが、どうしてもHubSpotと連携させたい場合に検討しましょう。
自らコードを書いてHubSpotと連携するには、接続先サービスもAPIを公開している必要があります。情報システム部門を中心として、組織的に進めていきましょう。
HubSpotのAPIを利用する際の注意点
ここでは、HubSpotのAPIを利用する際に注意すべき点を解説します。1つでも連携するサービスがある方は、以下で説明する内容を留意しましょう。
APIキーを定期的に更新する
HubSpotのAPIを利用する際はまず、セキュリティ上の観点からAPIキーを定期的に更新することが重要です。とくにほかの担当者とアカウントを共有する際は、異動や退職が発生する可能性も考えておきましょう。
HubSpotでAPIキーを作成していると、設定から5か月後にEメールの通知が、6か月が経つとサイドバーにお知らせが来ます。おおよそ6か月を目安にキーの変更を行いましょう。
実際にAPIキーを更新するには、「設定アイコン」→「連携」→「APIキー」を選択します。「表示」をクリックし、表示されたキーをコピーしてください。
次に、「アクション」のプルダウンメニューを選択し、「キーをローテーション」→「今すぐこのキーをローテーションして期限切れにする」を選択します。最後に、無効化されたAPIキーを新しいキーへ置き換えることで完了です。
利用回数に制限がある
HubSpotのAPI利用する際は、プランによって利用回数に制限がかけられている点に注意しましょう。具体的には、10秒あたりや1日あたりのリクエストが制限されています。
数多くのアプリを接続したり、たくさんのデータを送信したりしたい場合は、「プロフェッショナル」や「エンタープライズ」のプランも検討するのがおすすめです。
HubSpotのAPIの利用制限については、公式サイトの「API使用ガイドライン」で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
HubSpotのAPIを利用して、業務効率を向上させよう

この記事では、HubSpotとAPI連携ができるサービスや、具体的な連携方法についてご紹介しました。
API連携をイチから進めようとすると、高度なプログラミングの知識が必要となり、大きな工数がかかってしまいます。初めての方は、手軽にはじめられるサービスを利用することが失敗しない秘訣です。
今回ご紹介した以外にも、さまざまなサービスが利用できるので、気になる方は「HubSpot App Marketplace」で確認してみましょう。ぜひ、HubSpotのAPIを活用して、業務効率の改善につなげてください。
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