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HubSpotの無料トライアルを徹底解説!無料プランとの違いや機能を紹介

2023.11.17

2023.11.17

HubSpot

HubSpotの無料トライアルを徹底解説!無料プランとの違いや機能を紹介

CRM(顧客関係管理)ツールのHubSpotには、有料プランの機能を無償で利用できるトライアルが用意されています。トライアル期間中であれば、ツールの操作性や機能性をじっくりと検証できるのが利点です。

14日間というトライアル期間を無駄にしないためにも、あらかじめ基本的な操作方法や機能の種類を押さえておくことが重要です。

そこで本記事では、無料トライアルでできることや申請手順を詳しく解説します。意味を混同しやすい無料プランとの違いも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

HubSpotの無料トライアルとは

HubSpotの無料トライアルとは

まずは無料トライアルの概要や期間、無料プランとの違いについて解説します。

基礎知識を押さえて制度を最大限に活用しましょう。

無料トライアルの概要と期間

HubSpotには無料トライアルが用意されており、この期間中にツールの操作性や機能性を無償で確認できます。支払情報を登録する必要がなく、登録解除料も発生しないため、完全無料で利用できるのが特徴です。

トライアル期間は14日間で、期間終了後に有料プランへと内容を引き継げます。

なお、HubSpotには次のような製品が用意されています。

  • HubSpot:
    顧客情報を一元管理できるCRM(顧客関係管理)ツール
  • Marketing Hub:
    マーケティング活動を効率化・自動化できるMA(マーケティングオートメーション)ツール
  • Sales Hub:
    営業活動のあらゆるデータを一元管理できるSFA(営業支援システム)
  • Service Hub:
    顧客からの問い合わせを一元管理するためのコールセンターシステム
  • CMS Hub:
    コンテンツを一元管理・配信するためのCMS(コンテンツ管理システム)
  • Operations Hub:
    反復可能なビジネス業務を自動化できるBPA(ビジネスプロセス自動化)ツール

無料トライアルでは、上記6つの製品を組み合わせて利用できます。利用中は別々のツールにアクセスする必要がなく、一つのシステム内に各種機能が統合されているため、一元的な業務管理が可能です。

無料プランとの違い

HubSpotには、無料トライアルとは別に無料プランが用意されています。両者は根本的な仕組みが異なるので、注意が必要です。

無料トライアル無料プラン
利用可能期間14日間
※期間終了後に有料プランに移行
永年
対象製品・HubSpot
・Marketing Hub
・Sales Hub
・Service Hub
・CMS Hub
・Operations Hub
・HubSpot
・Marketing Hub
・Sales Hub
・Service Hub
・CMS Hub
・Operations Hub
利用可能な機能対象製品に含まれるほぼすべての機能対象製品に含まれる一部の機能のみ

無料トライアルは各種製品のほぼすべての機能が使えますが、利用期間が定められています。将来的に有料プランへのアップグレードを検討している場合は、有料プランのほぼすべての機能が使える無料トライアルが向いているでしょう。

無料プランは利用期間に制限がないものの、有料プランに比べて利用可能な機能が限定されています。標準搭載されている機能や、UIの操作性をじっくりと検証したい場合は、無料プランに契約するのが適切です。

HubSpotの無料トライアル期間中にできること

HubSpotの無料トライアル期間中にできること

無料トライアル期間中はHubSpotのほぼすべての機能が利用できます。トライアルを申請する前に各機能の特徴を理解しておくと、よりスムーズに機能性を検証できるでしょう。

ここでは、トライアル期間中に利用できる代表的な機能を紹介します。

顧客管理

あらゆる顧客情報を一元管理できる、HubSpotを代表する機能です。氏名や年齢といった顧客の属性、Webサイトのアクセス履歴やメールの開封歴をはじめとする行動履歴など、幅広い顧客情報を統合的に管理することで、関係構築のきっかけを生み出せます。

HubSpotの顧客管理機能では、コンタクト(連絡先)・会社情報・取引情報の3つの枠組みで情報を整理できます。また、レコードを手動で追加する静的リストと、条件を満たすと自動的にレコードが更新される動的リストによる分類が可能です。

コミュニケーション管理

メールの送受信履歴の確認や、チャットフローの構築に対応した機能です。

HubSpotにはシステム内にメールの受信トレイが用意されており、メーラーのように活用できます。受信したメールを参照するのはもちろん、システム内からそのまま返信が可能です。

また、チャットボットを構築する際のシナリオ作成も、HubSpotで容易に実施できます。歓迎メッセージやナレッジベース検索など、ヒントにもとづいて適切なシナリオを作成できるため、慣れない方でも安心です。

MA(マーケティングオートメーション)

MAとは、マーケティング活動を効率化・自動化するための概念や仕組みを指します。トライアル期間中には、MAの機能が搭載された「Marketing Hub」を無料で利用できます。

Marketing Hubに搭載されている主な機能は次の通りです。

  • Webページ・LP(ランディングページ)作成
  • 広告連携
  • SNSマーケティング
  • メール配信
  • スコアリング(見込み客を確度ごとに点数付け)

このような機能を活用すれば、スムーズな見込み客の獲得や関係構築へとつながります。

例えば、複数の広告プラットフォームをMarketing Hubに統合し、予算設定やターゲティングなどを最適化します。Marketing Hubで作成したLPが広告の受け皿となるため、問い合わせや資料請求へとつなげ、見込み客を獲得する一連の流れを構築できます。

SFA(営業支援システム)

SFAとは、営業活動をサポートするためのツールや機能を指します。SFAは「Sales Hub」に含まれており、パイプライン管理や営業分析といった豊富な機能が搭載されています。

パイプライン管理では、営業プロセスを時系列順に可視化できるのが特徴です。画面を見るだけで、各フェーズの担当者や受注予想額、実行すべきタスクなどが瞬時に把握できます。

営業活動のパフォーマンスを確認したい場合は、グラフや表をダッシュボードに可視化する営業分析機能が便利です。担当者ごとの成績や目標達成率を参考にすることで、ボトルネックを特定し、さらなるパフォーマンス向上へと結び付けられます。

コールセンターシステム

「Service Hub」の製品に含まれている、問い合わせ情報を一元管理するための機能です。

電話やメール、SNSなどから寄せられた問い合わせを、チケット状に整理します。一つひとつのチケットには、担当者やステータス(未対応・対応済みなど)、緊急度などが表示されています。

チケットを確認するだけで、誰がいつまでに対応すべきかがわかるため、組織内での対応漏れや重複対応のリスク抑制につながります。

ワークフロー自動化

日常業務を可視化し、定型的な作業を自動化するための機能です。BPA(ビジネスプロセス自動化)ツール「Operations Hub」に搭載されています。

例えば、見込み客獲得から初回メール送信までの流れを自動化するとしましょう。この場合は、営業担当者への通知やリード情報の登録、メール送信の作業が定型業務にあたります。定型業務であれば、事前に条件を指定しておくだけで機械が自動的に処理してくれます。

営業やマーケティングなどの部門にかかわらず、効率的に業務を実施できるのが利点です。また、単純な作業を自動化した結果、各担当者がコア業務に集中できます。

HubSpotの無料トライアルを利用する手順

HubSpotの無料トライアルを利用する手順

HubSpotの無料トライアルを利用する手順は次の通りです。

  1. HubSpotのアカウント作成
  2. 基本情報の登録
  3. トライアル機能の有効化

手順(1)HubSpotのアカウント作成

トライアル申請ページから[無料トライアルを開始]をクリックします。

無料トライアルを開始

メールアドレスを入力し、HubSpotアカウントを作成しましょう。GoogleアカウントやMicrosoftアカウントを保有している場合は、その情報を使って登録できます。

HubSpotアカウントの登録

登録したメールアドレス宛てにメールが届くので、そのなかに記載されている6桁の確認コードを入力します。

確認コード入力

任意のログインパスワードを設定しましょう。

パスワード作成

ログインパスワードは計8文字以上、小文字・大文字は1つずつなどの条件を満たす必要があります。ログイン情報にあたるため、第三者から推測されない安全なパスワードを設定してください。

手順(2)基本情報の登録

続いて、基本的な利用者情報を登録します。まずは管理担当者の氏名を入力しましょう。

氏名入力

業種や業界の情報を入力します。

業種と業界の設定

入力欄に何らかのテキストを入力すると、予測変換が表示されます。例えば、「車」と入力した場合、「自動車、輸送用機械器具、輸送用機器」といった業界が表示される仕組みです。

さらに担当業務や職種を入力しましょう。こちらもテキストを入力すると予測変換が現れます。

職種の設定

会社名を入力します。

会社名の設定

選択肢のなかから従業員数を選択します。

従業員数の設定

自社のWebサイトURLを貼り付けましょう。

Webサイト登録

最後にデータのホスティング国(サーバーが設置されている国)を選択します。特に問題なければ、[米国]の状態で構いません。

データのホスティング

ここまでの作業が完了すれば、画面下部の[アカウントを作成]をクリックします。これでアカウント作成の手続きはすべて完了です。

手順(3)トライアル機能の有効化

HubSpotアカウントを作成すると、自動的に管理画面に移行します。ただし、この状態では一部の機能に利用制限がかかっているため、有効化の手続きが必要です。

すべての機能を有効にするには、現状ブロックされている機能のページにアクセスしましょう。例えば、[セールス > フォーキャスト]など、オレンジ色の上矢印マークが記載された機能をクリックしてください。

トライアル有効化の準備

すると、画面内に[14日間の無料トライアルを始める]と記載されているため、こちらをクリックします。

トライアルの有効化

以下のような画面が表示された後は、[始めましょう]をクリックします。

トライアル開始

これでブロックされている機能が有効化されました。ほかにもブロックされている機能があれば、必要に応じてトライアル機能を有効化すると良いでしょう。

また、管理画面のトップページにトライアルガイドが表示されているため、事前に確認しておくことをおすすめします。

無料トライアルを有効活用してHubSpotを使いこなそう

無料トライアルを有効活用してHubSpotを使いこなそう

無料トライアルは、HubSpotの操作性や機能性を正確に検証できる重要な制度です。14日間の期間中は無償でほぼすべての機能が利用できるため、この機会にHubSpotの仕様を把握しましょう。

期間を気にせずHubSpotを利用したい方は、無料プランを活用するのも方法の一つです。無料プランは利用できる機能が制限されるものの、期間に限りがありません。

有料プランの契約前にじっくりとツールの内容を確認すれば、自社との向き・不向きを冷静に判断できるでしょう。

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松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。