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HubSpotとZohoを徹底比較!料金や8つの機能別に違いを紹介

2023.01.26

2023.06.07

営業DXツール

「CRMツールを導入したいけどどうやって選べばいいの?」
「HubSpotとZohoの機能が気になる」
「HubSpotとZohoどっちがいい?」

たくさんのCRMツールを目の前にして、どれを選べばいいかわからなくなっている方は多いでしょう。せっかく導入するなら、自社の利用目的に合うツールを選びたいですよね。

そこで本記事では、HubSpotとZohoの違いを徹底比較します。

ぜひこの記事を参考に、CRMツールを導入してみてください。

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HubSpotとZohoが提供するCRMツールの概要を比較

HubSpotとZohoが提供しているCRMツールを詳しく比較する前に、それぞれの基本的な機能や特徴を把握しておきましょう。

ちなみに、主要なMAツールの機能を徹底的に比べられる、比較表を無料配布中です!

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Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)やMarketo、HubSpotなど、各ツールでできることを機能ごとに一覧化した便利なシートです。ツール選定の参考資料としてぜひご活用ください。

HubSpotとは

出典:HubSpot公式HP
目的別タイプ提供形態無料お試し登録費用
CRM・MA・SFA・カスタマーサポートクラウド型あり無料版あり

HubSpotは完全無料で利用できるCRMツールとその他5種類のツールで構成されています。

  • CRM:無料
  • Marketing Hub
  • Sales Hub
  • Service Hub
  • CMS Hub
  • Operations Hub

HubSpotの特長は、無料版でもそれなりの機能を使えることです。マーケティング・営業・カスタマーサポートに必要なツールをまとめて提供しており、同一のアプリで顧客情報を共有できます。

Zohoとは

出典:Zoho公式HP
機能提供形態無料お試し登録費用
CRM・SFA・MAクラウド型あり無料版あり

ZohoはCRMツールをコアに、営業活動を支援するためのサービスを提供しています。無料プランでも基本的なCRMツールとして利用可能です。営業フロー管理に取り組みたい中小企業を主なターゲットにしています。

Zohoの特長は、人工知能である「Zia」が使えることです。営業成績の分析や改善策の提案をしてもらえる機能が使えます。

通常、データ解析や打ち手の検討には工数がかかりますが、AIが自動で進めてくれることで営業活動により多くの時間を投下できます。ただし、人工知能を利用するには、エンタープライズプラン以上の契約が必要です。

HubSpotとZohoの料金比較

HubSpot(月額)Zoho(月額)
名称CRM SuiteZoho CRM
料金体系(10名で利用)Starter:30,000円(Sales Hub10名、Service Hub2名)エンタープライズ:60,000円
備考・その他5ツールのStarterプランもセットで使える
・2ユーザー利用可能・1ユーザー/3,000円で追加可能(Sales Hubのみ追加する場合)
・豊富なSFA機能が使える
・1ユーザーあたりの料金

スタンダードなプランの場合、HubSpotのほうがコストパフォーマンスに優れています。セットプランであるCRM Suiteを契約すれば、通常6,000円かかる他ツールのStarterプランが追加料金なしで利用できるからです。

Zoho CRMはユーザーごとに課金されるため、利用する人数が増えるほど、総額のコストが大きくなります。

なお、ZohoはSFAとMAツールのみの提供ですが、HubSpotはこれらに加えてカスタマーサポートやCMS用のツールも付帯しています。

各社の料金プランを詳しく見ていきましょう!

HubSpotの料金プラン

HubSpotには全ツールが1パックになったセット販売(HubSpot CRM Suite)があり、Starterプランであれば1ツール分の料金ですべての機能が使えます。

HubSpot CRM Suiteの料金プランは以下のとおりです。

  • Starter:5,400円/月(一人あたり2,700円)〜
  • Professional:192,000円/月(一人あたり38,400円)〜
  • Enterprise:600,000円/月〜(一人あたり60,000円)〜

なお、機能ごとにグレードをカスタマイズすることも可能です。よく利用されているMarketing HubとSales Hubの価格を紹介します。

Marketing Hubの料金プランは以下のとおりです。

  • Starter:5,400円/月(1,000コンタクト)〜
  • Professional:96,000円/月(2,000コンタクト)〜
  • Enterprise:432,000円/月(10,000コンタクト)〜

Sales Hubの料金プランは以下のとおりです。

  • Starter:5,400円/月(一人あたり2,700円)〜
  • Professional:54,000円/月(一人あたり10,800円)〜
  • Enterprise:144,000円/月(一人あたり14,400円)〜

利用ユーザーの上限はグレードごとに異なり、超える場合は人数分の追加料金が発生します。

Zohoの料金プラン

Zoho CRMの料金プランは以下のとおりでシンプルです。

  • スタンダード:1,680円/ユーザー/月
  • プロフェッショナル:2,760円/ユーザー/月
  • エンタープライズ:4,800円/ユーザー/月
  • アルティメット:6,240円/ユーザー/月

ユーザーごとに課金されるため、利用する人に比例して料金が増えていきます。多くの機能が解放されていてAIが利用できるエンタープライズプランがおすすめです。

HubSpotとZohoの機能を8項目で比較

HubSpotとZohoの機能を8項目ごとに比較していきます。

順番に見ていきましょう!

顧客管理機能

HubSpotZoho
顧客管理機能・100万件の顧客を登録可能・料金プランによって5,000〜500万件のコンタクトを登録可能

顧客管理機能は両アプリともに必要な機能をすべて備えています。HubSpot・Zohoともに取引先の担当者や企業情報を登録する機能は無料です。

登録できる顧客数はどちらも申し分ありませんが、HubSpotはMarketing Hubにも顧客情報が共有されており、数によっては追加料金が発生する点には注意しましょう。

Webフォーム機能

HubSpotZoho
Webフォーム機能・最大1,000個まで作成可能
・フォームから得られた顧客データは自動で記録・有料プランでは問い合わせ後のフォローメールを送付することも可能
・料金プランにより1個/タブ〜100個/タブ作成可能
・無料、スタンダードプランでは問い合わせに関するフォームは作成できない・エンタープライズプラン以上なら自動でパフォーマンス分析や見込み客の特定をしてくれる

Webフォーム機能には、複数のフォームを作成できることが求められます。顧客満足度を高めるには、フェーズに合わせて最適なフォームを用意する必要があるからです。

HubSpotでは無料版でも最大1,000個まで作成できますが、Zohoは料金プランにより作成できるフォームの数が異なります。

プランによっては、フォーム入力後のフォローメールを送信できる機能や入力データの分析・営業支援を効率化するための付加機能を利用できます。

広告との連携

HubSpotZoho
広告との連携・Google、Facebook、Instagram、LinkedInなど複数の広告に対応・各広告のパフォーマンスを分析可能・プロフェッショナルプラン以上でGoogle広告との連携機能がある

連携できる広告の種類が豊富な点でHubSpotに優位性があります。ZohoはGoogle広告のみの対応です。

両社ともに分析機能が搭載されており、ツールによる測定結果を広告の改善に活用していけます。なお、Zohoには効果の測定結果を分かりやすくまとめてくれる機能があります。

メール配信機能

HubSpotZoho
メール配信機能・無料からでもメールマーケティングを始められる・SFA、MA以外の機能もHubSpotに含まれている・無料版だと使える機能が限定的・ヘルプデスクやサポートと連携するには別アプリが必要

HubSpotもZohoもメール配信機能を備えており、自動配信の設定も可能です。

マーケティングや営業用のテンプレートも用意されており、デザイン性に優れたメールを簡単に作成できます。

HubSpotは無料プランでも以下のように充実した機能が使えます。

  • 月あたり2,000件までのメール送信
  • 新規リードをフォローするメールの配信
  • メール分析機能の利用

他にもHubSpotには、カスタマーサポートやヘルプデスクのやり取りも一元管理できるメリットがあります。

トラッキング機能

HubSpotZoho
トラッキング機能・ウェブサイト上での顧客の行動をトラッキング・サイト上の追跡にはSalesIQとの連携が必要

HubSpotもZohoもウェブサイト上での訪問者の追跡に対応しています。

CRMに登録されていないユーザーの追跡も可能で、問い合わせフォームの送信と同時に閲覧履歴が保存されます。ただし、Zohoは別アプリであるSalesIQとの連携が必要です。

ウェブサイト上の行動を追跡することで、よく見られているページや離脱されているページが明確になり、コンテンツ改善のヒントが得られます。

ワークフロー機能

HubSpotZoho
ワークフロー機能・ワークフロー機能で営業活動を自動化・ワークフロー機能で営業活動を自動化・AIによる改善提案

両ツールともマーケティングオートメーションに対応しており、ノーコードでワークフローを作成できます。あらかじめ顧客の行動を設定しておくことで、一人ひとりに適したタイミングで必要な情報を届けられます。

ZohoにはAIが搭載されており、ワークフローの実行結果を分析し改善案まで提案してくれる機能があります。

問い合わせ管理機能

HubSpotZoho
問い合わせ管理機能・無料でもチケット管理機能を利用できる・複数のチャットアプリやEメールを使用しても1つのスレッドに保存される・問い合わせ管理機能を利用できるのはプロフェッショナルプラン以上

HubSpotとZohoはCRMツール内にカスタマーサポート機能を備えています。これにより、問い合わせの割り当てや対応時のやり取りの記録が可能です。

ただし、Zohoで問い合わせ管理機能を利用するには、プロフェッショナル以上のプランを契約する必要があります。

一方HubSpotでは、問い合わせを管理するチケット機能の利用が無料です。さらに、すべてのやり取りをひとつのスレッドに保存できるため、複数のチャットアプリやEメールでやり取りしても情報が分散せず、スムーズに対応していけます。

営業推進・管理機能

HubSpotZoho
営業推進管理機能・取引ごとの進捗状況をダッシュボードにまとめて表示してくれる
・無料でパイプライン管理も可能
・担当者が日々の営業活動の情報を入力することで情報を一元管理できる
・営業部門全体の情報を見える化できる

Zohoは営業支援ツールが充実していますが、有効に活用するならエンタープライズプラン以上の契約が必要です。

HubSpotは無料から利用を始められて、運用の度合いによってプランを変更していけます。

多少の違いはあっても、どちらのツールも機能が充実していることに違いはありません。どちらも無料のお試し期間があるので、実際に利用してみることをおすすめします。

HubSpotとZohoのサポート比較

ツールを実際に利用し始めると次々と使い方の疑問点が出てくるものです。そんなときに問い合わせに対応してくれる窓口があると安心ですよね。そこでHubSpotとZohoのサポートを詳しく紹介していきます。

ぜひ参考にしてください!

HubSpotのサポート

HubSpotのStarterプランでは、Eメールとアプリ内のチャットサポートをマンツーマンで受けられます。さらにProfessionalプラン以上では電話によるサポートを受けることも可能です。

他にも無料で動画講義を受けられるHubSpotアカデミーや取扱説明書として利用できるナレッジベースがあります。

HubSpotはコミュニティ機能もあり、過去の質問とそれに対する回答を検索したり、質問を書き込むとツールに詳しい方からアドバイスをもらえたりする場が提供されています。

また、多くのパートナー企業が導入支援サービスを展開しており、CRMの使い方やツールを用いた業務改善に二人三脚で取り組んでくれます。なかにはFLUEDのように無料の相談会を開催している企業もあるので、HubSpotを使いこなすためにも積極的に活用していきましょう。

Zohoのサポート

Zohoでは、契約する前に15日間の無料トライアルが受けられます。お試し期間に移行、もしくは有料プランを契約したあとには45分の無料相談を受ける権利が得られます。

購入後はメールでの問い合わせが可能です。

HubSpotと同様に認定パートナー制度があり、導入から運用開始後もサポートしてくれるサービスが提供されています。ツール導入による成果を早く得たい方は、ぜひ検討してみてください。

HubSpotとZohoどっちのCRMツールがおすすめ?

一通りの機能をじっくり使ってみたいのであれば、無料で使える範囲の広いHubSpotがおすすめです。HubSpotとZohoのどちらを選ぶか迷う方は、以下のどちらの特徴に近い企業なのかをチェックしてみてください。

HubSpotがおすすめの企業

HubSpotがおすすめなのは、マーケティングから顧客サポートの施策において、1つのアプリで一貫して対応したい企業です。マーケティングからカスタマーサポートまでのツールにメイン画面から簡単にアクセスできます。

機能ごとの利用状況に応じて料金プランを選択できるため、スモールスタートから始めて、会社全体まで運用を拡大できるポテンシャルがあります。

Zohoがおすすめの企業

Zohoは、営業部門を強化・効率化したい企業におすすめです。1ユーザーごとの課金で、顧客管理機能を活かしたSFA・MAによる効率化を実現できます。

少人数であれば安価でコストパフォーマンスの高いツールです。なお、ZohoはCRMツール以外にも豊富なアプリを提供しており、組み合わせで機能をカスタマイズしていける拡張性があります。

HubSpotとZohoを比較して利用目的に合うツールを導入しよう

HubSpotとZohoは、どちらも充実した機能を持つCRMツールです。マーケティングや営業活動の効率化を実現するために活用できます。

一方、多機能であるがゆえに「どちらを導入すればよいかわからない」と迷う方も多いでしょう。最適なツールは、自社の利用目的ごとに変わります。

ぜひこの記事を参考に、HubSpotとZohoの違いを理解し、自社にとってベストなツールを選択してくださいね。

なお、FLUEDではBtoBマーケティングにお悩みの方向けに無料の相談会を実施しています。もちろん、CRMツールに関するご相談も可能です!

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松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

松永創 FLUED CEO / 代表取締役 Hubspotシニアスペシャリスト

B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。 HubSpotゴールドパートナーとしても認定され、サポート実績多数。WEBを中心としたオンライン施策から、インサイドセールスや展示会といったオフライン施策まで幅広く支援している。携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。 B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。