
HubSpotとLINEの連携機能はネイティブでは提供していませんが、HubSpot App Marketplaceやサードパーティーのサービスを活用することで実現できます。
この記事では、HubSpotとLINEを連携させてでできること、また、具体的な連携方法を解説いたします。初心者でも取り入れられるやり方を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
コンテンツ目次
HubSpotとLINEを連携してできること

HubSpotとLINEを連携することで、コンタクトや友達の情報を、よりシームレスに管理できるのが特徴です。HubSpot内の特定のアクションに合わせて自動でメッセージを送信したり、LINEの自動応答用のチャットボットをHubSpot上で作成したりできます。
また「LINE Login」機能を使えば、HubSpotの「コンタクト」と、LINEの「LINEアカウント」を紐づけることも可能です。
HubSpotとLINEを連携してできることは、活用するサービスや方法によってさまざまです。まずは、自社で実現したいアクションや、かけられる予算などを検討しながら選びましょう。
また、弊社株式会社FLUEDで連携開発が可能です。これから利用を検討される方はぜひ1度ご相談ください。
HubSpotとLINEの連携方法
ここでは、HubSpotとLINEを連携するための方法を4つご紹介いたします。
Integromatを使ってAPI連携をする

1つ目は、Integromatを活用したAPI連携の方法です。Integromatとは、アプリをまたぐタスクの実行を、コードを必要とせずに実現できるツールのこと。
サービスを活用することで、以下のようなタスク連携が可能になります。
- LINEのチャットボットでメッセージイベントが発生すると同時に、HubSpot上でチケットを作成する
- LINEのチャットボットでメッセージイベントが発生すると同時に、HubSpotのカレンダーでタスクを作成する
- HubSpotで新規連絡先がリストへ追加されると同時に、LINEへプッシュ通知をする
- HubSpotへ特定のフォームが送信されると同時に、LINEでブロードキャストメッセージを送る
- アクションの起点となる動作を「トリガー」と呼ぶのが特徴です。トリガーが発生するたびにIntegromatで受信し、連携先のアプリでアクションを実行する仕組みです。
Integromatを使ってHubSpotとLINEを連携するには、まずサービスへ登録し、それぞれのアカウントを追加する必要があります。詳細な料金プランは以下です。
FREE | BASIC | STANDARD | BUSINESS | PLATINUM | CUSTOM | |
月額料金 | 無料 | 9ドル | 29ドル | 99ドル | 299ドル | 要相談 |
実行可能な処理数 | 1,000 | 10,000 | 40,000 | 150,000 | 80,000 | 800,000+ |
データ転送量 | 100MB | 1GB | 20GB | 70GB | 220GB | 220GB+ |
シナリオ実行の最小間隔 | 15分 | 5分 | 1分 | 1分 | 1分 | 1分 |
Integromatでは、無料からサービスを利用できるのが魅力です。たくさんのタスクを実行したり、大きなデータ転送をしたりしなければ、コストを抑えながら十分に活用できます。
Integromatを使ってHubSpotとLINEを連携させたい方は、「公式ページ」から詳細を確認してみてください。
「HubSpot LINE OA」でAPI連携をする

2つ目は、「HubSpot LINE OA」を活用したAPI連携の方法です。HubSpot LINE OAは、HubSpotとLINE公式アカウントを連携して活用することに特化したサービスのこと。
HubSpot LINE OAでできることの詳細は、以下です。
- HubSpot上でLINE公式アカウントの友達情報を管理・分析する(属性情報・アクティビティ履歴・流入経路など)
- HubSpotのワークフローを使って、LINE公式アカウントの友達へテキスト・画像・動画などを自動送信する
- LINE公式アカウントで受信したメッセージへ、自動で応答するチャットボットを作成する
- HubSpot上で、LINE公式アカウントの友達と直接やり取りをする
- HubSpot上で、友達の属性や履歴に応じたリッチメニューを作成する
HubSpot LINE OAは主に、LINE公式アカウントでの集客へ注力したい方におすすめです。HubSpotの顧客管理ツールと組み合わせることで、より詳細なターゲティングや分析改善を実現できます。
本サービスの料金プランは以下です。
Starter | Basic | Professional | |
価格 | 2,640円 | 13,200円 | 26,400円 |
メッセージ送信数 | 1,000 | 15,000 | 35,000 |
機能 | – | スマートリッチメニュー機能 | スマートリッチメニュー機能 流入経路分析機能 |
HubSpot LINE OAを利用するには、LINEの公式アカウントを持っている、かつHubSpotのMarketing Hub/Sales Hub/Service HubのProfessionalプラン以上を登録している必要があります。14日間の無料トライアルを活用できるので、気になる方はチェックしてみてください。
公式URL:https://www.littlehelp.co.jp/ja/line
Webhookを使って自力で連携する

3つ目は、Webhookを用い、自身でコードを書きながら連携する方法です。Webhookとは、特定のアプリケーションの情報を、ほかのアプリケーションへ伝達する仕組みのことです。
その他のやり方とは違い、連携するためにコードの知識が必要になるので、初心者向けとは言えません。ただし、HubSpotとLINEで提供されているAPI情報をもとに自由に記述できるため、できることの幅が非常に広いのがメリットです。
具体的には、Herokuをはじめとしたクラウドアプリケーションを用意し、実行したいタスクのコードを書き込みます。HubSpotからLINE、LINEからHubSpotの双方向で通信できるのが特徴です。
社内にPHPやJava、Pythonといった言語に詳しい担当者がいれば、任せてみてもよいかもしれません。
その他の連携サービスを活用する

最後に、その他の連携サービスを活用して接続する方法をご紹介いたします。たとえば、「HubSpot*LINE」のようなサービスがよい例でしょう。
HubSpot*LINEでは、HubSpotで設定したセグメント情報をもとに、特定のユーザーのみに配信することが可能です。また、特定のアクションを起こしたユーザーだけにLINEメッセージを送ることもできます。
HubSpotとLINEを連携できるサービスは複数あるので、自社に合ったやり方を吟味して選択しましょう。
HubSpotを活用するメリット
HubSpotを活用することで、LINEのほかにも、会計ソフトの「freee」やビデオ会議システムの「Zoom」など、多彩なサービスと連携することが可能です。アプリケーション同士の連携を進めることで、自社のバックグラウンド業務を大幅に削減できるでしょう。
HubSpotでは、CRM・MAツール・SFA・CMSなど、インバウンドセールスに必要なツールを統合して利用できます。顧客管理をスムーズに行いたい方は、ぜひ積極的な活用を検討してみてください。
下記記事でも詳しく解説しています。
HubSpotとLINEを連携させて、顧客管理を円滑に

この記事では、HubSpotとLINEを連携させることでどのようなことができるのか、また具体的な連携方法についてご紹介いたしました。まずは、HubSpotとLINEを連携させて、どのようなことを実現したいのかを明確にすることが重要です。
さまざまな方法のなかから自社に合ったやり方を選び、HubSpotやLINEの顧客管理を効率化しましょう。もし、HubSpotの導入にお悩みでしたら、ぜひ、弊社「株式会社FLUED」へお問い合わせください。