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IPターゲティング広告とは?オフィスターゲティングでリードを獲得

2021.06.22

2023.06.08

BtoBマーケティング

「検索連動型広告をやっても、そもそも検索ニーズがなく、リードが集まらない。」

「WEB広告を実施しているけれど、CTRが低い。」

このようにお悩みの担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

まだ知名度の低い企業様や、より効率的にリードを集めたい企業様には、IPターゲティング広告の活用がおすすめです。

IPターゲティング広告を導入すれば、より的を絞った効率的なターゲティングができます。

この記事では、IPターゲティング広告の仕組みやメリット、さらには導入を検討すべき事例などについて解説しています。

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IPターゲティング広告(オフィスターゲティング広告)とは

IPターゲティング広告(オフィスターゲティング)広告とは、IPアドレスと企業情報をひもづけて広告を配信する手法です。

特定の企業からのアクセスに対してだけ広告を配信することができるため、法人営業やBtoBビジネスにおいて、効率的に質の高いリードを獲得できます。

 IPターゲティング広告の仕組みと広告配信

IPターゲティング広告とは、IPアドレスを利用した広告手法です。

IPアドレスとは、インターネットを利用する際に割り振られ、通信先がどこであるかを特定するものです。

会社によっては、IPアドレスを公開しているところもあり、IPターゲティング広告は、そういった情報を利用して広告を配信します。

そのため、基本的に広告が配信されるのは、会社のネットワークに接続されたパソコンが中心です。

しかし、社内でWi-Fi機器を設置している場合は、タブレットやスマホでも配信できます。

また、IPターゲティング広告サービスを提供している会社は、通常、企業の業種別リストや、資本金や売上高、従業員数といったカテゴリーリストなどを用意しているものです。

これらのリストを元に配信先を選択して絞り込み、限定されたターゲットのパソコン画面にのみ広告を表示させるのがIPターゲティング広告なのです。

Cookieを使う広告よりもオーディエンスの最適化が可能

従来のインターネット広告では、Cookieの情報を手掛かりにオーディエンスのセグメントをしてきました。

Cookieとは、ブラウザ上に保存されるファイルであり、アクセスした先のWEBサイトによって作成される、サイトへの訪問日時や訪問回数といった情報を記録したものです。

ユーザーにとっては、ブラウザ上に記録が残っていれば、再度同じWEBサイトを訪れた際に、ログイン情報など、前回と同じ情報を入力せずにスムーズに操作できるというメリットがあります。

一方、広告主にとっては、Cookieによって得たユーザーの興味・関心についての情報を使って、それぞれのユーザーに合った広告を表示させることができます。

しかし、Cookieを通して得られる情報を使った広告表示方法は、推測の域にとどまるもので、ターゲットに対して確実に配信できるとはいい難いものです。

さらに、保存期間による制限や、ユーザーによる追跡の拒否によって使えないこともあります。

対して、IPターゲティング広告は、保存期間や追跡拒否ということは起こりえず、オーディエンスのセグメントも推測ではなく、IPアドレスによって確実に行えます。

特にBtoBビジネスにおいて、現在のところもっともオーディエンスを最適化できる手法といえるのです。

 IPターゲティング広告のメリット

IPターゲティング広告サービスを利用するメリットは、主に2つあります。

1つめは、広告によって集められるリードの質が高いこと、2つめは、ユーザーに検索されることを待たなくても、予算に応じて次々とターゲットに向けて広告を配信できることです。

メリット①効果的にリードを集められる

IPターゲティング広告は、IPアドレスによってセグメントしたターゲットにしか広告を配信しません。

ターゲットとする企業にしか広告しないため、「問い合わせは来たものの、売り上げ規模的に顧客にならない」、「まったく関係のない業種に広告が配信されてしまう」といったことを避けられます。

出した広告に対してレスポンスのあった企業は、顧客になり得るリードである可能性が非常に高いのです。

IPターゲティング広告は、SEOやリスティング広告よりも効果的にリードを集められる手法といえます。

メリット②検索されなくても広告できる

ユーザーが検索したキーワードに応じて、広告を掲出する検索連動型広告やリスティング広告は、興味・関心の高いと思われるユーザーに向けて広告を配信することができるため、比較的精度の高いターゲティングをすることはできます。

しかし、そもそも検索されなければ広告できません。

メジャーなサービスを扱う業種ならともかく、ニッチなサービスを扱う業種では、広告表示される回数自体が少なく、ほとんどターゲットにリーチできないままになってしまいます。

しかし、IPターゲティング広告であれば、検索されなくてもターゲットに広告を配信することができます。

検索連動型広告が受動的な広告配信サービスであるとすれば、IPターゲティング広告は積極的な広告配信サービスともいえ、予算に応じて確実に広告を配信できるのです。

IPターゲティング広告の導入を検討すべき企業とは

IPターゲティング広告の導入によって、特に大きな成果が望めるのはどのような場合でしょうか。

特に導入することで、そのメリットを大きく享受できそうな企業様の特徴としては、まだ知名度が低いこと、WEB広告を実施してもCTRが低いこと、ネットを使った求人募集に悩んでいることが挙げられます。

知名度の低い中小企業様や外資系企業様

これまで主流だった、Cookieを使用したリターゲティング広告は、興味・関心の高いユーザーが集まるものの、そもそもユーザーが自社サイトに一度訪問しなければ配信できません。

自社サイトに訪問させるためには、リスティング広告などの検索連動型広告やWEB広告を出稿する必要があります。

しかし、知名度の低い企業様の場合、検索される機会が著しく少なかったり、WEB広告を出稿しようにも予算に限りがあるため、手の打ちようがなかったりすることも少なくありません。

IPアドレスによってターゲット企業へ広告を配信するIPターゲティング広告なら、予算に応じて、アプローチしたい企業に向けて広告を配信することができます。

知名度が低くても、効率的、かつ確実にターゲットにリーチすることができるのです。

WEB広告を実施しているもののCTRが低い企業様

認知を目的としてWEB広告を実施しているものの、CTRが低く、効率が悪いように感じている企業様にとっても、IPターゲティング広告は、有効な広告手法です。

WEB広告は、Cookieのデータによってオーディエンスターゲティングするものなので、その精度には限界があります。

しかし、IPアドレスを元に、広告配信するIPターゲティング広告であれば、業種を絞り込むことで、確実にターゲットに向けて配信できるため、CTRが上昇しやすくなるのです。

その結果、CPCは下がり、ROIも格段に上昇するでしょう。

ターゲットとする企業に対して、効率的にアプローチできるのがIPターゲティング広告なのです。

効果的に求人募集をしたい企業様

IPターゲティング広告は、求人募集においても効果的です。

たとえば、新卒採用を狙うのであれば、IPターゲティングを用いて、過去に応募実績のある大学や専門学校に広告を配信すれば効果的ですし、即戦力を狙うのであれば、同業他社のサイトに配信するのも効果が見込めるでしょう。

IPターゲティング広告を導入することで、就職サイトや転職サイトに広告を配信するよりも、より的を絞ったターゲティングが可能となるため、より少ない予算で、優秀な人材確保が望めます。

人材確保の経費を抑えながら質のよい採用活動ができる、採用担当者には願ったりかなったりの手法といえるかもしれません。

IPターゲティング広告は部署や役職を絞り込むことも可能!

IPターゲティング広告でセグメントできるのは、業種だけではありません。

売り上げや従業員数で絞り込むこともできますし、サービスによっては部署や役職、位置情報に合わせて配信することも可能です。

たとえば、「売り上げ高300億円以上のIT関連企業の営業部、かつ部長クラス以上」といったセグメントもできます。

より詳細に絞り込むことで、リーチしたいターゲットだけに広告を配信することができる、非常に効率的な広告サービスなのです

そうなると気になるのは価格ですが、リスティング広告と比べて劇的に上がることはありません。

CPAの獲得単価としては、リスティング広告の1.2~1.3倍くらいとなることが多いでしょう。

これまでよりも少し費用をかけるだけで、獲得できるリードの質が劇的に向上するのがIPターゲティング広告なのです。

「IPターゲティング広告」で効率的にリードを獲得しよう

IPアドレスに基づいて企業をターゲティングできるIPターゲティング広告は、法人営業やBtoBビジネスにおいて、「質の高いリードを効率的に獲得するのに有効である」と、現在注目を集めている企業向け広告手法です。

ユーザーに検索されなくても広告表示できる上、狙ったターゲットに確実にリーチできるため、知名度の低い企業様や、CTRに伸び悩んでいる企業様には、特に効果が見込めるでしょう。

また、サービスによっては、より細かくターゲットをセグメントすることもでき、本当にリーチしたいターゲットだけに広告を配信することができるので、非常に効率的です。

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松永創 FLUED CEO / 代表取締役 BtoBマーケティングスペシャリスト

国内システムメーカーの営業としてキャリアをスタート。その後 テレマーケティング企業で事業/拠点の立ち上げ・営業企画に従事。自身もインサイドセールス部門での業務経験を積む。

その後B2Bマーケティングエージェンシーでベンチャー企業から大手IT企業、製造業など様々なマーケティングに携わる。BtoBマーケティング/営業DX/インサイドセールスで携わった企業/プロジェクトの数は500以上に及び、スピード感あふれるコンサルティングには定評がある。

B2Bマーケティング/営業DXなどのテーマを中心になど講演多數。